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Girls' Talk~恋バナ倉庫~(旧・沖縄より愛を込めて

ここでは色恋沙汰&ビューティーの話をつれづれと。

   
カテゴリー「♡沖縄-ドイツ遠距離恋愛」の記事一覧

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遠距離恋愛:『手紙』

前回までのあらすじ:
初めて怒鳴り合いの喧嘩を経て、瀬長島で仲直りした二人。
沖縄での二人、最終日は・・・?

******************************
11/23.
前の晩、疲れ果てていたさくらがホテルに帰るなり爆睡してしまったので、夜のかくかくしかじかはナシ。
目覚ましが鳴って目覚めると、佐藤君はまたPCに向かっていました。

さくら 「おはよう・・・仕事してるの?」
佐藤 「うん、ちょっとだけ」

すぐにそばに来てくれて、おはようのキス。
佐藤君は沖縄まで来て仕事してるのに、私は何をやってるんだろう・・・寝たことで頭がスッキリしてた私は猛烈に反省・・・昨日はごめんねと謝ると、「謝らなくていいから、俺にキスして、シャワー浴びておいで」と言うもので、私から佐藤君にチュッとして、それじゃ足りなかったようでもうちょっとオトナなキスをしてから、シャワーを浴びました。

佐藤君のフライトは8時。あと数時間後には見送らなきゃいけないことが辛くなってきました。
私がドイツ行きを決意すれば、ずっと一緒にいられるのに。

シャワーを終わらせた後、眠たい振りをして、化粧もせずに佐藤君の腕にぴったりしがみついてました。
佐藤君は優しい顔で「ゆっくり寝かせてやれなくてごめんな」とヨシヨシしつつ、仕事の資料作り。英語で書かれた数字が山のように入ったもので意味不明。

佐藤 「どうしたの?」
さくら 「くっついたらダメだった?」
佐藤 「ダメじゃないよ。珍しいと思っただけ」

PCを閉じた佐藤君、私を膝の上に載せると、子供をあやすように抱き寄せてよしよしと頭と背中を撫でて。

佐藤 「俺と離れるのが寂しいの?」
さくら 「うん」
佐藤 「一緒に東京来る?」
さくら 「・・・・・・」
佐藤 「来るわけないよな・・・」
さくら 「行けないけど、今は離れたくない」
佐藤 「飛行機、一つ遅らせよっか?」
さくら 「大丈夫なの?」
佐藤 「大丈夫だよ。直接会社行くから」

体を離して顔を見たら、寝不足の人の顔でした。もしかして全然寝てないんじゃ・・・と思ったら、キスされてそのままかくかくしかじか・・・でもすごく優しかった。

チェックアウトして空港で見送った後、帰宅。さっそく取材してきたことを記事にしようとノートを取り出すと、見知らぬピンク色の付箋がついてました。そのページを開くと、初めて見る佐藤君の直筆の手紙が書かれてました。

さくらへ
お前が寝てる間にこっそり書いてます。
昨日は怒鳴ったりしてごめん。
お前に何かあったんじゃないかと心配だった。

疲れてずっと泣いてるお前を見てて辛くなった。
なんの為に仕事を辞めて、なんの為に東京を離れ、こんなになるまで仕事してるのか
もっと楽に生きる為に沖縄にいるんじゃないのかって
ドイツへ行ったら週末に飛んでくることもできなくなるし、もっと心配になる。

あんな泣き顔を俺の知らない誰かに見せる日がきたら我慢ならない。
俺は沖縄に住んでやれないけど、ドイツでお前を養うことはできる。
結婚が怖いなら籍は入れなくてもいい。

誰よりもお前を愛してることには自信を持ってるから
もっと俺を信じてゆだねてくれ。

また来月会えるのを楽しみにしてます。


男っぽい角ばった字。
普段ふざけてエッチなことばっかりの佐藤君の真剣な気持ちを目の当たりにして、また泣けてきました。
佐藤君と結婚したいって思いました。

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遠距離恋愛:『やさしく抱いて』

前回までのあらすじ:
昨日、2週連続で沖縄へ来てくれた佐藤君。めちゃくちゃ優しくて、すっかりのぼせてしまったさくら。
さて、その翌日は・・・?

************************
11/22、3時からの仕事のさくらを10時に起こした佐藤君(本当は9時から起こしてたらしいが)。
私と言えば全然眠れずにいたので、全然頭が動かない。
せっかくデートするって言ってたのに・・・と言われ、気合を入れて起きる。

松山のビジネスホテルから、歩いて国際通りへ。手を繋いでスタバ(スタバも沖縄じゃそこら中にはありませんので、貴重です)でコーヒーを買って、近くの公園でサンドイッチと共に食す。

佐藤 「気持ちいいな、天気もいいし」
さくら 「うん(と言いつつぼーっとしてるけど)」
佐藤 「俺が行く街(ドイツの)、こういう場所いっぱいあるんだよ。川も流れてるし。パリ好きって言ってたじゃん?お前、結構気にいると思うんだけどな」
さくら 「遊びに行くよ」
佐藤 「絶対来いよ?」
さくら 「うん。すごい気に入っちゃったらどうしよ」
佐藤 「ずっといればいいじゃん」

頭が働かないから、墓穴を掘るようなことを言ってしまいました。
佐藤君がそれ以上なにも言わなかったのでよかったんですが・・・

真昼間に広い公共の場でキスするのは、どれぐらいぶりだったろう。
少なくとも佐藤君とはそういうことしたこと全然なくて(これでも昔は昼時の表参道の交差点でキスとか出来ちゃった人でした)、私をシャイで人前でイチャコラできない人だと思ってたらしい佐藤君は、とても嬉しそうだった。
そんな佐藤君を見るのが私も嬉しくて、ついベタベタしちゃって。振り返るといい年してってちょっと恥ずかしいです。

3時から取材が入ってたので、佐藤君とは3時間ほどのお別れ・・・と思っていたら、編集の伝言ミスで、なんと取材終了は9時半過ぎ。私としても体力限界でフラフラ。携帯の着信は佐藤君の名前で埋め尽くされてて。
とりあえず近くのスーパーまで移動して、車の中から電話をかけました。

さくら 「もしもし、今終わった・・・」
佐藤 「なにやってんだよ!なんで電話でねーんだよっ!!」
さくら 「電話出れる雰囲気じゃなくて・・・」
佐藤 「もう10時だぜ?なにやってたんだよ!メールの一本ぐらいできただろーが!」

すごい勢いで怒鳴られて、私も疲れがピークで泣き出してしまいました。

さくら 「怒鳴ることないじゃん!出れなかったの、メールもできなかったの!」

それだけ言って、思わず電話を切っていました。
もう本当に疲れてて、シートを倒して横になってずーっと泣いてました。なんで疲れてるとあんなに泣きたくなるんでしょうか。こんなことは久々です。
佐藤君からの電話が鳴りつづけても、出る気にならないくらい疲れてて。
昼間の優しい佐藤君のイメージが強すぎて、余計に辛かったのかもしれません。

電話が鳴らなくなったことで余計に泣けてきて、たまたまのんびりした母から電話がかかってきて、泣きながら愚痴る大人気ない私・・・が、それで少し落ち着いたところで、佐藤君に電話をしました。

佐藤 「さくら?ごめんな?事故でもしてるんじゃないかって心配してたから、お前のノンキな声きいて、ちょっと頭きて・・・今どこにいるの?」
さくら 「スーパーの駐車場・・・」
佐藤 「泣いてたの?迎えに行こうか?」
さくら 「ううん、今から拾いに行くよ」
佐藤 「ゆっくりでいいから、気をつけてこいよ?」
さくら 「(また泣けてきて)やっと優しくなった」
佐藤 「泣くなよ、ほんとにごめん」

連絡できなかった私が悪いのに、佐藤君ばかりを悪者にしてしまってごめん、って思いながらも、とにかく疲れすぎてて運転するのも辛かった。
栄町で佐藤君を拾い、運転を代わってもらうと、ホテルに向かわずに空港方面へ・・・
どこへ行くかと聞くと、瀬長島へ星を見に行くと言います。確かにこの辺界隈の海沿いでは、そこが一番星が綺麗に見える場所なんですけど、夜は間違いなく寒いはず。

島の裏側に車を止め、波打ち際の岩の上に並んで横になりました。
目を開けると広がる星空は、すごく綺麗だった。なんていうんでしょうか。すごく癒されてしまいました。

さくら 「佐藤君、ごめんね。6時に終わるって言ってたのに」
佐藤 「マジで心配した。でも無事でよかった」

ずっと言葉少なで、触れることもしなかった佐藤君が抱きしめてくれました。
冷えてきた体がぬくもりに包まれたせいか、私は懲りずにまた泣けてきて、佐藤君はずっとぎゅっとしたまま、おでこに何度もキスしてくれて、私はこんなに泣くほどこの人を好きになっちゃったんだ・・・と自覚してしまいました。

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遠距離恋愛:『また会いにきたよ』

前回までのあらすじ:
11/15の週末に来てくれた佐藤君。3連休である22日あたりの週末に2週連続で沖縄へ来てくれ・・・
※『おっぱいを語る』は諸事情で飛ばします。
***********************
11月21日は金曜日。
仕事を終わらせ、最終便で来るという佐藤君より先に那覇へ乗り込んだ私は、もちろん仕事&仕事!
7時過ぎに終わったので、時間つぶしに仲良しのオーナーがいるゲストハウスへ遊びにいきました。

ここでものすごく久しぶりに再会した男友達に、近況報告がてら、最近の恋の話しなんかをしてたんですが、先週の佐藤くんの言動に関して貴重な意見が聞けたんです。

「ねえ」としか言わない彼女がどうしてほしいかは、きっとわかってたはずだ。

友達が言うには、わからない振りして焦らして楽しんでいたんだと言うんですよね。
(なかなかチューしてくれなかったという話に関して)
間違いなくS男だと、それが友達の認定結果。
ものすごく納得したけど、同時になんだか悔しいような・・・

でも、部外者による彼氏分析で、「お前にベタぼれだ」と言われて嫌な気はまったくしないんですけど(笑)

羽田空港を出発すると電話を受け、私はさっそく化粧直し・・・
2時間あまりが経過し、那覇空港に迎えに行くと、空港は大混雑。3連休前夜ですからね・・・車を駐車場に入れなかったので、車まで来てもらう事に。(その間に散らかった車の中の掃除もして・・・)

コンコン!と窓をノックされて顔をあげると、スーツ姿の佐藤くんがドアを開けて助手席に乗り込んでくるところでした。
こうやって再会するときって、先週あったばかりなのに気恥ずかしいんです。
でも、佐藤くんはまともに顔を見る前にチュー。

佐藤 「ただいま」
さくら 「うん」

後頭部を支えられ、オトナなチュー・・・うっかり現実を忘れそうになったところで、窓をノックされる音がして、二人ともビクッ!として顔をあげたら、レンタカー屋らしきあんちゃんが「邪魔だから移動して」と。
ものすごく恥ずかしくて車を発進させました。

さくら 「どうする?すぐホテル行きたい?」
佐藤 「お前はどうしたい?」

ぶっちゃけると、ものすごく疲れてたんで、横になりたいのが本音だったんですけど・・・

さくら 「ビール飲みたいでしょ?」
佐藤 「飲みたいなぁ。一杯でいいから、はぁー、じゃあ軽く飲んでくか」

ということで、ホテルにチェックイン。車を停め、歩いて近くのバーへ。
私も生ビールを少しだけ分けてもらって、一緒に乾杯。

佐藤 「明日さ、座間味行くのやめるわ」
さくら 「そうなの?天気よさそうだけど?」
佐藤 「お前、3時から仕事だろ?それまで一緒にいることにした」
さくら 「いいの?」
佐藤 「おぅ。実は日曜の朝に帰らなきゃいけなくなっちゃって、あんまりゆっくりできなくなった」

連休最後の月曜は、ドバイで交通事故にあった同僚が亡くなったので、告別式があると。
なので、日曜の夜に帰ると言ってたんですけど、結局準備もあるからとのこと。

さくら 「うん、わかった。明日、6時には仕事終わると思うから、ちょっと待たせちゃうけど」
佐藤 「栄町(友達がいるので)で飲んでるよ」

普通のやりとりなんですが、笑顔で言われると応援されてるような気がして・・・カウンター席だったので、すぐ隣の彼にもたれかかりたくなっちゃって・・・ もちろんそんなことは人目が恥ずかしいからできないけど、代わりにスーツのジャケットの裾をつまんでみたら、手を握ってくれました。

佐藤 「・・・帰ろっか」
さくら 「うん・・・」

残りのビールを飲み干すと、ホテルに戻りました。
なんでか私、すっかり甘えたモードでして、うっかりすると泣きそうになるくらいでして。
たぶんかなりの疲労をかかえてたのもあるかもしれないんですけど、ものすごくぎゅーってされたくて仕方なくて。(とても口に出せないですけど、そんなお願い)
エレベーターに乗ったら、優しく抱きしめてくれて、バレなかったけど、ちょっとだけ涙が出ました。

今回は夜間チェックインができるビジネスホテルだったので、お風呂が小さくて二人じゃきついので、それぞれで入りました。先に出た私は、うっかりベッドで うとうと・・・ハッと目を覚ますとベッドに一人、静かな部屋の中でPCのキーボードを叩く音が・・・佐藤くんがソファでPCに向かっていました。

さくら 「ごめん、寝ちゃってた」
佐藤 「突いても起きなかったから、ちょっと仕事してた」
さくら 「仕事持って来てるの?」
佐藤 「ちょっとだけ」

パタンとPCを閉じると、佐藤くんは私の傍にきてくれました。

佐藤 「お前、仕事大変なんだろ」
さくら 「まだ始めたばかりだから、そりゃいろいろあるけど」
佐藤 「一日仕事しただけで、ぐったりじゃん。もっとゆっくりやれよ」
さくら 「ゆっくりやってるよ。大丈夫」
佐藤 「お前が倒れても、すぐに駆けつけてやれないんだからさ、あんまり心配させんなよ?」
さくら 「うん(すごく嬉しい)」

頭をヨシヨシしてくれた佐藤くんは、すぐにベッドに入って抱き寄せてくれました。
私的には、いつもどおりカクカクシカジカになるのかと思ってたのですが、何度もキスしてくれるのに、そういう雰囲気じゃないんです。

さくら 「どうしたの?」
佐藤 「どうって?」
さくら 「今日はエッチな佐藤くんじゃないの?」
佐藤 「今日もエッチだけど、なんとなくこうしてたいかなーって」

まさか、焦らしてるつもりか??
男友達に聞いた話が頭を過ぎります。

さくら 「あのさ、焦らしてるつもりだったりする?」
佐藤 「(きょとん)は?」
さくら 「やっぱりなんでもない」
佐藤 「お前、疲れてるんだろ?」
さくら 「もしかして気使ってくれたの?」
佐藤 「そういうわけじゃないけど・・・今日はなんかお前が可愛く見えるから、エッチにさせなくてもいいかなーって」
さくら 「エッチにさせなくてもって、私、いつもエッチにさせられてるの?」
佐藤 「っていうか、エッチしてる時が一番可愛く見える・・・って言ったら怒る?」
さくら 「怒らないけど、なんかちょっとショックかも・・・」

こんなことを言われたのは、初めてですもん・・・。

佐藤 「だってその時が一番素直だし、甘えてくるしさ。一緒にいる時しかできないじゃん?」
さくら 「そうだけど・・・私、そんなに普段可愛くないんだね」

ちょっとシューンとして、普段スカイプで見せてる自分の醜態を反省・・・と思ってたら、

佐藤 「そういうわけじゃないけど、エッチの時は愛されてるって思えるから。求められてるっていうか、俺だけを見てるっていうか、俺のこと好きだって言うだろ?」
さくら 「言ってる!?」
佐藤 「言ってる」
さくら 「嘘ぉ・・・超恥ずかしいヤツじゃん、私・・・」

耳まで熱くなって、思わず佐藤くんに背中を向けようとしたら、「照れんなよ」とベッドの中でくすぐり大会に・・・

(かくかくしかじか)

もう恥ずかしいんですけど、佐藤くんが眠った後も、あんなに疲れてたのに全然眠れませんでした。
頭も体も、全部が佐藤くんが好きで好きでぱんぱんで。こんなに傍にいるのに、物足りないくらいに感じてしまって・・・
小さな寝息も、時々ピクッとする手足も、何言ってるかわからない寝ごとも、全部が愛おしく思えるんですよね。

何より忙しいのに2週に渡ってきてくれたことが本当に嬉しくて、明日も楽しみなのに、寝るのがもったいないみたいな・・・


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遠距離恋愛:『9月振り』

前回までのあらすじ:
スカイプでもタイミングが合わずにすれ違ったりしてましたが、佐藤君が急にきてくれることに。

*************************
予定通り、夜の便で那覇に到着した佐藤君。私は仕事を終わらせてから空港ゲートで迎えたんですが、毎日のようにスカイプで顔を見てるのに、なんだかテレくさい。
目の前に立った彼も少し照れ臭そう。

佐藤 「・・・9月振り」
さくら 「うん・・・」

厚手のジャケットを手にした姿を見て、東京はずいぶん寒くなったんだなと思いました。
「こっち、まだあったかいでしょ?」と言いつつ、そのジャケットをつまむと、佐藤君は笑ってジャケットをボストンバッグを手にした片方の手に持ち変え、空いた腕で私の肩を抱き寄せて、「行こうぜ」と促すように歩き出しました。

車に乗り込むと、佐藤君は窓を全開にして言いました。

佐藤 「ほんと、こっちあったかいな」
さくら 「夜はだいぶ冷えるようになったよ」
佐藤 「毎日(スカイプで)寒いって言ってるけど、東京に比べたら全然じゃん」
さくら 「冬に東京行きたくないもん、寒すぎて動けなくなる」
佐藤 「そうも言ってられないだろ。クリスマス来るだろ?」
さくら 「行くけどさ・・・寒いの嫌だなぁ。ってか、寒いから窓もうちょっと閉めていい?」
佐藤 「(しょうがねーなーと言う顔して閉める)」

会社が27日から休めるので、遅めのクリスマスとカウントダウンを沖縄で・・・と言ってたんですが、結局転勤の準備でバタバタするから来てほしいと言われてた矢先にヲタ行事が思いっきり重なりまして、私の東京行きは確定してたのです。

さくら 「お腹空いてる?」
佐藤 「うん。お前は飯食ったの?」
さくら 「軽く」
佐藤 「そっか。テイクアウトでもいい?」
さくら 「いいけど、何食べるの?定食屋でぱっと食べた方が早いんじゃない?」
佐藤 「早く二人っきりになりたいの!わかれよ、それくらい!」

那覇のラブホ街の近くにあるゴーヤバーガーで有名なジェフでテイクアウトして、前回行ったラブホへ。
(書きそびれてましたが、そのラブホがすっごいいいんだよ!と口を滑らせた私に佐藤君はご立腹だったんですよね、前回・・・)

テレビの代わりに有線をかけ、お風呂にお湯をためつつ、二人でソファに並び、ハンバーガーをむしゃむしゃ。
「来週末、3連休だからまた来るわ」「ほんと?」「さすがに俺もゆっくり休みたいしさ」「そっか」・・・・・・嬉しいけど、 この段階で、まだ一回もキスすらしてないことが気になっている私(笑)

さくら 「ねぇ」
佐藤 「ん?」
さくら 「ねえ」
佐藤 「なんだよ」

腕が触れる近さなのに、空港で肩を抱かれてから接触ゼロ。
慣れって恐ろしい。ケダモノのごとく触れ合い大好きだった人が、こんなにそっけなくなって。
2ヶ月振りの再会っていうのに。

佐藤 「あと一口待って」
さくら 「別に待ってないよ」

大口一口でハンバーガーを終わらせ、コーラで飲み下すと、私に向き直りました。

佐藤 「早く食っちゃえよ」
さくら 「うん・・・」

まだ半分以上残ってるハンバーガー。
一生懸命食べてる私をじーっと凝視してる佐藤君。

佐藤 「小動物みたいw」
さくら 「(もぐもぐもぐ)」

勝手に携帯で写メを撮りだすし、パンツ一丁になって、わざとらしく貧乏揺すりして急かしてくる。
二の腕をぷよぷよ触ってくる。
そうじゃなくて、優しくチューとかするべきじゃないの?

佐藤 「さくら、わざとゆっくり食べてる?」
さくら 「そんなことないよ」
佐藤 「早くイチャイチャしたいのに」
さくら 「都合よすぎ。キスもしないくせに」
佐藤 「あ、お前キスしてほしかったの?」
さくら 「ちが・・・」
佐藤 「もっと早く言えよぉ!怒られるかと思って我慢してたのに」

にやにやして、私の手にあったハンバーガーを取り上げてテーブルに置くと、有無を言わさずソファに押し倒してキス・・・・

佐藤 「・・・お前、早く飲み込めよっ!」
さくら 「んご」
佐藤 「ほら、飲み込めって(コーラを飲ませる)」
さくら 「(飲み込んで)ねぇ、コーラって口に入れると炭酸広がって”うおっ”ってならない?」
佐藤 「お前だけだって。色気ない話しすんなよ(怒)」
さくら 「食後のたばこ・・・」

火がついた人は、もう止められないようです。
てか、止める必要もないんだけど・・・

途中まで進んで、そこからバスルームへ移動・・・

(かくかくしかじか)

やっとお湯でいっぱいになった湯船の中で、すでに指先はシワシワ。
背中を佐藤くんにもたれるように入り、来週末の話しに。
なんかしたいことある?と振られて・・・

さくら 「次は時間あるし、普通のデートしたい、かな」
佐藤 「どんなこと?」
さくら 「映画見たり、買い物行ったりとか・・・逆になかなかチャンスないでしょ?」
佐藤 「そういえばそういうことあんまりしてないよな。見たい映画ある?」
さくら 「別にないんだけどさ・・・映画じゃなくてもいいよ、カフェとかでもいいし・・・」
佐藤 「わかってるよ。ブラブラしよ。手とか繋いでさ。公園でスタバのコーヒーとか飲んだりとかだろ?」
さくら 「嫌?やっぱり部屋がいい?」
佐藤 「どっちも好きだよ。かわいい格好も、裸も」

自分で言って、自分で照れて吹き出した佐藤君は、私の肩を揉み始めました。

佐藤 「ガチガチだな。パソコンやりすぎなんじゃないの?」
さくら 「うん。寒くなってくるとよけいひどくなる」
佐藤 「運動不足もあるだろ」
さくら 「そうなんだよね。またヨガでも始めようかと思ってるんだけど、仕事が忙しくなってきちゃって」
佐藤 「根つめるなよ」
さくら 「そっちこそ体に気をつけてね。もう20代ほど働けないんだから」
佐藤 「おばさんくさいこと言うなって。俺は体だけは若いから大丈夫」
さくら 「顔も若く見えるよ(振り返って一応確認)」
佐藤 「(勘違いしてか、キスしてくる)」
さくら 「(まぁ、いいかとそのまま目を閉じる)」
佐藤 「(そっちモードに突入)」

こういっちゃなんですが、朝まででこれまでの記録を更新しました・・・
もう最後の方は疲れ果ててよく覚えてません。

昼にチェックアウトし、カフェでブランチ。
二人とも寝不足だし、疲れ果ててたから、目が合うたびに思い出し笑いしてました。
やっぱり二人とも30代。やりすぎは禁物です・・・。

空港で見送る時、「また来週」と言って、ちゃんとチューしてくれました。
なんだか前よりもずっと仲良しになれた気がしました、今回のデートで。


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遠距離恋愛:『きゅんきゅん』

最近ライターの仕事がめちゃくちゃ忙しいさくら。
その分、いいことも悪いこともたくさん起こります。

取材に回るといろんな人がいるもんで、一部の人に「ないちゃー(沖縄県外の人)お断り!」みたいな人もいて、今日、編集部にクレームが入ったそうです。
こういうことは時々あったらしく、もちろん編集の人は私を責めたりはしないけど、取材をした時に愛想よくしてきた人だったから結構ショックが大きくて。

普段、佐藤くんにはネガティブな話を一切しないんですが(撤退しろ!って言われそうで)、今日は空元気すら見せることができなくて。

原稿書いてる時、PCが繋がってるのでスカイプで向こうからこっちは丸見え。もちろん私からも彼の様子が見えるんだけど、今日は珍しく仕事が早く終わった みたいで佐藤くんはビール片手にDVD鑑賞して、横顔しか見えてなかったし、原稿書いてたからスカイプのウィンドウは隠してたんです。
そしたら突然「お前、なんでそんなため息ばっかりついてんの?」と声がして。
ウィンドウを出してみると、佐藤くん、いつの間にかこっちをガン見。

佐藤 「なんかあったの?」
さくら 「ん・・・ちょっとね」
佐藤 「なに?」
さくら 「別にたいしたことじゃないよ」
佐藤 「気になる」
さくら 「仕事でちょっとね」
佐藤 「ちょっと、なに?」

思わず大きなため息をついて、ウーンと伸びしてました。

さくら 「なんかね、最近取材でいろんなお店回ってるでしょ」
佐藤 「うん」
さくら 「ないちゃーの担当を外せって編集部にクレームきたんだって」
佐藤 「それってお前のこと?」
さくら 「うん」
佐藤 「街中でもまだあるんだな、そういうの」
さくら 「ちょっとショックだった」
佐藤 「ちょっとって感じじゃないだろ、相当へこんでんじゃん」
さくら 「それほどへこんでないよ」

正直いえば、相当へこんでましたけど・・・

佐藤 「別に帰って来いって言わないから、素直に落ち込んでるって言えよ」
さくら 「(ドキッ)」
佐藤 「そんなことにいちいちつけこんだりしないから」
さくら 「・・・ほんと?」
佐藤 「(飽きれてため息)あのさぁ、さすがに俺もそこまで学習能力ないわけじゃないから。ほんと、お前、俺にビクビクしすぎ」
さくら 「別にビクビクしてないよ」
佐藤 「違うな、調子に乗りすぎだ」
さくら 「・・・へ!?」
佐藤 「俺に想われてるって思いすぎ」

そんなこと言われたら、むちゃくちゃ不安になるんですけど・・・
佐藤くんは斜に構えて、ものすごい上から目線です。

さくら 「・・・飽きて、きた?」
佐藤 「なにが?」
さくら 「なにがって・・・」

私に飽きてきたかと言いたかったけど、言えない・・・

佐藤 「(突然大あくび)」
さくら 「眠い?」
佐藤 「うん、眠い」
さくら 「最近寝不足だし、時差ボケもしてるんじゃない?もう寝たら?(ちょっと意地張って優しく言ってみた)」
佐藤 「そういうとこ」
さくら 「?」
佐藤 「オトナぶってさ、むかつくんだよな、お前の素直じゃないとこ」
さくら 「なんでいきなりキレるん?」
佐藤 「ヨシヨシされたいんだろ?」
さくら 「は?なんでいきなりそうなるわけ!?」
佐藤 「逆ギレすんなよ」
さくら 「してないよ」
佐藤 「しんどいならしんどいって言えよ。なんですぐ強がるわけ?」
さくら 「しょうがないじゃん、そういうキャラなんだもん」
佐藤 「キャラなんて関係ねーだろ。ひどい彼女だよ。全然彼氏らしいことさせてくれない俺に」
さくら 「そうかなぁ?」
佐藤 「そうだよ」

冷たい目に見えた佐藤くんが、ふっと笑った顔を見て、いつの間にか棘立ってた気持ちがふっと楽になりました。

さくら 「・・・泣きそう」
佐藤 「泣いていいよ。あ、やっぱやめて。あー、もう、どっちかわかんねー」

頭をぐちゃぐちゃにしてる佐藤くんを見てるだけで、笑い泣きしてしまって。
ものすごくぬくもりが恋しくなりました。

さくら 「こういう時、遠距離って辛いって思うわ」
佐藤 「やっと辛さがわかったか(ニヤリ)」
さくら 「ずっと前から知ってるけど、言わなかっただけ」
佐藤 「少しぐらい言えよ。俺には全然伝わってなかった」
さくら 「会いたい」
佐藤 「いきなり会いたいとか言うなよ、すっげー辛くなるだろ」
さくら 「言えって言ったくせに」
佐藤 「そうだよな。矛盾してるよな・・・」

ウーンと唸って、喉仏の皮をつまんだ佐藤くん。
突然言いました。

佐藤 「今週末、そっち行くわ」
さくら 「ほんと?」
佐藤 「うん。出張明けだから、ちゃんと休めると思う」
さくら 「ちょうど那覇で仕事なんだ」
佐藤 「え、仕事なの?」
さくら 「土曜日にちょっとだけだよ。でも、仕事キャンセルしてもいいくらい会いたい」
佐藤 「キャンセルしなくてもいいよ、っていうか、お前、急にキャラ変わりすぎ!」
さくら 「テレてる(笑」
佐藤 「うるせーよ。もう俺、今すぐ会いたい」
さくら 「私も」
佐藤 「なんで急にそうなの?変化球投げすぎ!」

テンパってる佐藤くんは、ものすごく母性本能を刺激してきて、かわいくて仕方ない。
本当に今すぐ会いたいって、泣きたくなるほど。
この人のことがすごく好きでしかたないって、胸が跳ねるんです。

さくら 「どうしよう」
佐藤 「どうした?」
さくら 「すっごい好き

「俺も」って笑ってくれるかと思ったのに、佐藤くんは「あ"ーーーっ!」と叫んで顔をしゃばしゃばと擦りはじめてしまいました。

佐藤 「・・・すっげー恥ずかしい」

大のオトナが子供みたいで、見てる私が笑うと、もっと恥ずかしがって。

佐藤 「慣れないんだって、こういうの!普段から小出しにしろよー!」
さくら 「照れてるところ見るの結構好きかも」
佐藤 「じゃあ服脱げよぉ」
さくら 「はぁ!?話がめちゃくちゃだよ!」
佐藤 「そしたらもっと恥ずかしがってやるから」
さくら 「嘘、恥ずかしいのはこっちじゃん!」
佐藤 「ちょっとぐらいいいだろ?スカイプの醍醐味じゃんか!」
さくら 「変態!あと二日で会えるんだよ?」
佐藤 「じゃあ会った時に何でもしていい?」
さくら 「何でもって、何するの?」
佐藤 「それを言ったらおもしろくないだろ」

・・・どこまでも変態なんだけど、最近スカイプで繋ぎっぱなしであんまり口きかなくなってたりしてたのもあり、久々に幸せな気分になって元気が出ました。

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■プロフィール

HN:
さくら
性別:
女性
職業:
フリーライター
趣味:
音楽・映画鑑賞、食べること
自己紹介:
このブログでは、過去の遠距離恋愛のこと、現在進行形の恋愛話を綴っています。

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