前回、今の彼とのなれそめを書きました。
今回はその続きになります。連載形式で、毎回タイトルを付けていきたいと思います。
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連絡先も交換しないまま朝になり、それぞれの場所へと離れていった私たち。
浜辺での話しで、私が住んでいる場所の話(別のゲストハウスのすぐ隣の小さく古い一軒屋)ということだけは、なんとなーく流れで喋ってしまったのですが、まさか訪ねてくるわけもないと思ってました。
その翌日、私は友人の結婚式に出席するため、内地(東京)へ。
それきり彼のことはそんなに思い出すこともありませんでした。
月日が流れ、6月中旬のこと。
その頃の私はなぜかモテ期が来ていて、隣のゲストハウスへ流れてくる旅人に沖縄マジックにかかられたり、近所のホテル勤務の男性に好意をもってもらえたりして、とても嬉しいことではあったんですが、いかんせん仕事がものすごく忙しい上に、自費出版の本の入稿前で、それこそ髪を振り乱してるような状態。
ホテル勤務の男性(26歳)に心を魅かれつつも、残念なことに恋愛どころの話しではなかったんです。
そんな中、深夜0時くらいにコンビニへ買い物へ行き、家へ戻ると見慣れないレンタカーがうちの前に停まってる。こんな時間に誰だろう・・・と、少々ビクビクしながら車を降りると、玄関先になんと3月の砂浜以来会うことのなかった彼(仮・佐藤くん)が座っていました。
なんだか以前会った時のバックパッカー的小汚さは皆無、すっかり東京の垢抜けた印象に少し驚きました。
さくら 「え、なんで?」
佐藤 「久しぶり。俺のこと、覚えてる?」
さくら 「覚えてるよ、佐藤くんでしょ?」
私の回答に満足そうに笑った佐藤くんは、ここに来た経緯を説明し始めました。
あの後東京へ戻り、いろいろ用事を済ませ、ゆっくり沖縄で過ごそうと思いたち、さっきここに着いたところと。
佐藤 「ゲストハウス、今からじゃチェックインできないから、さくらちゃんのところに泊めてくれない?」
さくら 「え、うち?でも散らかってるし・・・」
佐藤 「車で寝ようかと思ったけど、暑くて干からびそうだし、お願い!」
時間も時間です・・・ちょっと翌朝の近辺住人の目が気になる(こっちの部落は、一瞬で噂が広まる狭い世界なのです)ので、朝7時には出ていくという約束で泊めることにしました。
・・・続く。
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