前回までのあらすじ
深夜に突然玄関で待っていた佐藤君と3ヶ月ぶりの再会を果たす。
近所の目を案じて、朝7時に出て行くことを条件に泊めることに・・・
※この回から喋り言葉で書きます!
・・・・・・・・・・・・・・・
私の借りている家は、3DK。一部屋は障子がないのでキッチンと一体化のリビング兼仕事スペース。もう一つも障子がなくて繋がっているので、カーテンで仕切ったベッドルーム。(もう一部屋は大家さんの倉庫です)
佐藤くんにはリビングに布団を引いて寝てもらうことに。
私も眠くてぼんやりしてきたし、とりあえず部屋の電気を消して、それぞれの寝床に横になりました。
が、何気にちょっとドキドキして寝れません(笑)
佐藤 「・・・もう寝た?」
さくら 「ん?起きてるよ」
佐藤 「俺のこと覚えててくれて嬉しかった」
さくら 「そんなに簡単に人のこと忘れないでしょ、普通」
佐藤 「あの時さ・・・」
暗闇の中、3ヶ月前に話した話をぶり返し、当たり障りなく楽しく時間が過ぎ、いつの間にか意識がなくなってました。
次に気づいたのは、顔に何か付いたような気がして手で拭おうとした時、その手をぎゅっと掴まれたことで目が覚めました。
目の前に佐藤くんの顔。カーテンの隙間から差し込む街灯の明かり程度でも、彼が私を凝視してるのがわかりました。
あー、嘘でしょ・・・寝覚めにこれって、ドキドキしないわけがないじゃないか!
そのまま唇が重なり、あとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コトの後、もう半分眠ってるような状態の佐藤くん。東京から到着して、車で1時間以上も運転してきたからそりゃ疲れてるのもわかるけど。
枕元の時計は5時半。今寝ちゃったら、間違いなく昼起きだよ・・・佐藤くんを揺り起こし、寝ないでといった私に、彼は言いました。
佐藤 「明日、もう一度さくらを抱くからこのまま眠らせて」
さくら 「(言い方にカチン)そうじゃないでしょ。近所の住人に見つかって噂になると困るの!」
佐藤 「逆に夕方までここに引きこもってればいいじゃん(と抱き寄せる)」
さくら 「日中なんて暑くていられないよ、クーラー壊れてるんだもん」
佐藤 「え、まじで?じゃあ汗まみれで(以下略)」
さくら 「私、結構忙しいんだ、やることいっぱいあって・・・」
ともかく佐藤くんはしぶとい。しかも私のベッドから動かない。ついでに力技で抱きしめて離してくれない。
だんだんうんざりして、イケメンなんてどうでもよくなってくる。
ああ、状況にもう少し余裕があったら違ってたのかもしれない。でも、こっちの言うことにわりと従順な年下の男の子を思い出したら、やっぱり年上って主導権握りたがる人が多くて逆に面倒なのかなぁなんて思い始めました。
一度抱いた女は自分のモノ扱い・・・気づけば呼び捨てだし・・・
・・・続く
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