6月21日。
土曜日なんで近辺はお休みモード。佐藤くんは海パン一枚で近くの海へ。私は縁側に腰掛けて破けたタイパンツの裾を修繕していると、(マッサージ師として)ホテル勤務の26歳(仮・トシくん)が突然顔を見せました。
トシ 「今日は遅番なんで覗いてみたらさくらさんがいるのが見えたから・・・ちょっと話し出来ますか?」
さくら「う、うん・・・」
お茶を出して二人で縁側に並んで座り、トシくんは「あと三十分ぐらいしか時間ないんだけど」と前置きした上で、考えてきたことを言ってくれました。
今の自分じゃまだまだひよっこだけど、やっぱり好きだってことはわかると。
マッサージぐらいしかしてあげれないけど、付き合ってほしいと。
あー、もう、なぜにこのタイミングで・・・もう少し早かったら頷いてたのに・・・。
思わず吐きそうになったため息を必死に飲み込んで、なんて返そうかと考えてたところ、トシくんが言いました。
トシ 「今すぐ返事してとは言わないです。今忙しいのもわかってるし。考えて電話してくれないっすか?」
さくら「わかった」
トシ 「こないだの人は?」
実は隣のゲストハウスに長期で泊まっていた人がひどい沖縄マジックにかかっていて、だいぶ追い回されてたんですよね。
さくら「もう出てったみたい(追い出されたらしい)」
トシ 「じゃあ、あの人とはなんもないんすか?」
さくら「ないよ、ないない、あるわけないじゃん」
トシ 「よかった(このホッとした顔がツボでした)」
そして帰りますと立ち上がったトシくん、なんと歩きで来ていた様で海の方へ向かって行きます。うちの庭にある垣根の向こうに繋がるゲストハウスの庭は、海への近道なんです。
まずい。佐藤くんと鉢合わせる!!!
・・・と思ったら、予想通り思いっきり鉢合わせ。「こんにちは~」なんて言ってすれ違って行きました。
垣根越しにハラハラして見送った私に気づいた佐藤くん、「あの人誰?」ってそりゃ聞くわなぁ。
さくら「トシくんだよ。マッサージ師で、(某高級リゾートで働いてるの、などなど)」
佐藤 「ふーん。マッサージいいよな。俺、頼もっかな」
別に気にした様子はない模様。私は佐藤くんより、トシくんがこの事実を知ったらって方が怖くてしかたない。だって純粋な子を傷つけたくないですから。
が、この後、近所のバーでのイベントでこの二人がまたも鉢合わせするとは・・・
・・・続く。
[0回]
PR
COMMENT