10月も半ば。ドイツ初出張を終えた佐藤くんとは、毎晩スカイプで繋がってます。
最初はくだらないことや、佐藤君お得意の”なんちゃら”だったりしてたんですが、10月も後半に差し掛かる頃には、スカイプをつけっぱなしにしてDVD見たり、コンビニ行ったり、他の友人と電話してたり・・・なんというか、同じ部屋にいて普通に生活してるような・・・てか、一緒にいたらこんなに会話なくなっちゃうの!?と思わせられるような感じに、ちょっと寂しいような複雑な気持ちでした。
佐藤君は仕事が忙しく、部屋にいる時はとことんまでリラックスモード。
私と言えば、仕事の数が減って若干時間を持て余して、気づけば夜に佐藤君がオンラインになるのを待ってる状態。用事はすべて昼間に終わらせてるから、夜は佐藤君だけ・・・なのに。
もしかしてマンネリってやつなんでしょうか?
だとしたら、この先どうなっちゃうのか一気に不安に駆られます。
さくら 「ねぇねぇ、佐藤君」
佐藤 「んー?」
録画した長谷川穂積の防衛戦をまた見てる佐藤君は、こっちを振り返りもせずに生返事。
さくら 「・・・・・・・」
スカイプ越しにジーッと睨んでみても、ダメ。
さくら 「・・・そんなにボクシング好きなんて知らなかった」
佐藤 「え?なに?」
さくら 「なんでもないっ!」
佐藤 「・・・なんだよ」
佐藤君がやっとこっちを向いて、うっかりブスーっとした顔を見られてしまった。
(スカイプって自分側がどう映ってるのかも、自分で見れるんですよね)
佐藤 「なんだ、かまってほしいの?(にやり)」
さくら 「だって、何回見てるの、その試合」
佐藤 「ごまかすなって! かまってほしいんだろ?」
リモコンでTVを消して、あらたまったようにこっちに向き直った佐藤君は上機嫌。
さくら 「そうじゃなくて、なんか最近、喋ってないなぁって思って」
佐藤 「そうか?」
さくら 「前に比べたら、なんかスカイプしててもしなくても同じっていうか・・・」
佐藤 「それはないだろ。顔見れるだけで全然違うだろ?」
さくら 「全然見てないじゃん・・・」
佐藤 「すねるなよ」
さくら 「・・・・・・」
佐藤 「一緒にいても別々のことできるのが好きだってお前が言ってたんじゃん」
確かに、そういう空気が読める佐藤君が好きですけど・・・
佐藤 「何する?俺はストリップだったら嬉しいけど」
さくら 「そういうんじゃなくって、なんていうか、自分でもよくわかんないんだけど・・・」
乙女心は複雑で、自分でもよくわかりません。。。
続く・・・連載エピソード別・目次は
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