前回までのあらすじ:
初めて怒鳴り合いの喧嘩を経て、瀬長島で仲直りした二人。
沖縄での二人、最終日は・・・?
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11/23.
前の晩、疲れ果てていたさくらがホテルに帰るなり爆睡してしまったので、夜のかくかくしかじかはナシ。
目覚ましが鳴って目覚めると、佐藤君はまたPCに向かっていました。
さくら 「おはよう・・・仕事してるの?」
佐藤 「うん、ちょっとだけ」
すぐにそばに来てくれて、おはようのキス。
佐藤君は沖縄まで来て仕事してるのに、私は何をやってるんだろう・・・寝たことで頭がスッキリしてた私は猛烈に反省・・・昨日はごめんねと謝ると、「謝らなくていいから、俺にキスして、シャワー浴びておいで」と言うもので、私から佐藤君にチュッとして、それじゃ足りなかったようでもうちょっとオトナなキスをしてから、シャワーを浴びました。
佐藤君のフライトは8時。あと数時間後には見送らなきゃいけないことが辛くなってきました。
私がドイツ行きを決意すれば、ずっと一緒にいられるのに。
シャワーを終わらせた後、眠たい振りをして、化粧もせずに佐藤君の腕にぴったりしがみついてました。
佐藤君は優しい顔で「ゆっくり寝かせてやれなくてごめんな」とヨシヨシしつつ、仕事の資料作り。英語で書かれた数字が山のように入ったもので意味不明。
佐藤 「どうしたの?」
さくら 「くっついたらダメだった?」
佐藤 「ダメじゃないよ。珍しいと思っただけ」
PCを閉じた佐藤君、私を膝の上に載せると、子供をあやすように抱き寄せてよしよしと頭と背中を撫でて。
佐藤 「俺と離れるのが寂しいの?」
さくら 「うん」
佐藤 「一緒に東京来る?」
さくら 「・・・・・・」
佐藤 「来るわけないよな・・・」
さくら 「行けないけど、今は離れたくない」
佐藤 「飛行機、一つ遅らせよっか?」
さくら 「大丈夫なの?」
佐藤 「大丈夫だよ。直接会社行くから」
体を離して顔を見たら、寝不足の人の顔でした。もしかして全然寝てないんじゃ・・・と思ったら、キスされてそのままかくかくしかじか・・・でもすごく優しかった。
チェックアウトして空港で見送った後、帰宅。さっそく取材してきたことを記事にしようとノートを取り出すと、見知らぬピンク色の付箋がついてました。そのページを開くと、初めて見る佐藤君の直筆の手紙が書かれてました。
さくらへ
お前が寝てる間にこっそり書いてます。
昨日は怒鳴ったりしてごめん。
お前に何かあったんじゃないかと心配だった。
疲れてずっと泣いてるお前を見てて辛くなった。
なんの為に仕事を辞めて、なんの為に東京を離れ、こんなになるまで仕事してるのか
もっと楽に生きる為に沖縄にいるんじゃないのかって
ドイツへ行ったら週末に飛んでくることもできなくなるし、もっと心配になる。
あんな泣き顔を俺の知らない誰かに見せる日がきたら我慢ならない。
俺は沖縄に住んでやれないけど、ドイツでお前を養うことはできる。
結婚が怖いなら籍は入れなくてもいい。
誰よりもお前を愛してることには自信を持ってるから
もっと俺を信じてゆだねてくれ。
また来月会えるのを楽しみにしてます。
男っぽい角ばった字。
普段ふざけてエッチなことばっかりの佐藤君の真剣な気持ちを目の当たりにして、また泣けてきました。
佐藤君と結婚したいって思いました。
続く・・・連載エピソード別・目次は
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