ライブ会場でのこと。
気がつくとトイレの前の壁で人に囲まれ、心配されてる私。
意識を失ってたのは3分程度だったそうですが、こんなこと生まれて初めての経験(のはず)で、激しく動揺。人だかりができるのもまずいので、女友達に介抱されつつ、一応まともに口がきけるレベルの私でしたが、水をもらってきてくれると彼女が離れたその時のこと。
男 「大丈夫?」
さくら 「はい、大丈夫です・・・(っつーか恥ずかしいから見ない振りしてほしい)」
男 「俺、車で来てるから送ろうか?」
さくら 「大丈夫です(とにかく恥ずかしい)」
男 「横になりたいだろ?とりあえず俺の車で横になれば?」
さくら 「大丈夫です(この人声でかくてみんなが足を止めてるよー)」
男 「無理しないでいいよ」
さくら 「ほんと、大丈夫です・・・(もう放っておいて、お願い)」
恥ずかしいのでずっとうつむいて顔も見なかったんですけど、しつこくて本当に嫌だった。
友達が帰ってきて、追っ払う空気を作ってくれたので助かりましたが、すぐに始まったライブの最中、結局ずーっとライブハウスの入り口の分厚いドアの外の喫煙所のところに友人と座ってました。
(ライブが終わったとたんに人がなだれ出てきたせいで一緒に外に押し流されてしまい、あっさり帰宅することになりました・・・)
「あの時女友達がいなかったらやばかったよ。変な男がやたら「だいじょうぶぅ~?」って、あれ外だったら連れてかれてたよ」
なんて言われて、記憶がない(そりゃ気を失ってたんだもん)からゾーッとしました。
絶対無駄に心配すると思って、佐藤くんには何も言わずライブがよかったと話をして、ついで眠いからと電話を切って、本当に寝てしまいました。
本当のことを言ったら「アルコール弱いのになにしてるんだ!」ってものすごく怒られたと同時に、それ以上に心配かけてしまうと思ったんです。 (遠距離ってこういうときに便利ですw)
4日。寝覚めは最悪。まだ酒が残ってるような気がする・・・(ビール一杯しか飲んでなかったのに)
寝不足とすきっ腹が原因で酔いつぶれた、まるで子供のような30代でしたが、気を失ってた3分以外の記憶はすべてあるもんだからたちが悪い。とりあえず事務所に行く前に方々にごめんなさいの電話を入れ、散々いじられ、3時くらいにようやく事務所へ行こうと車に乗り、途中で近所のコンビニに立ち寄ったところ、見ず知らずの男に話しかけられました。
男 「昨日、***(ライブハウスの名前)にいなかった?」
さくら「あ、はい、いましたけど・・・」
男 「トイレの前で潰れてたよね?俺、車で寝たらって声かけたんだけど、覚えてる?」
覚えてますとも、顔は知らなかったけど・・・。
もうこの時点で今すぐこの場を去りたくて仕方ない、一応羞恥心のある私・・・。
男 「あの後、大丈夫だった?」
さくら「あ、はい、大丈夫でした・・・ご迷惑かけてすみませんでした(今日までに何回言ったことかこの台詞)」
男 「あれからずっと気になってたんだよね。あ、俺、怪しいもんじゃないから」
と、名刺を渡されたところ、本島北部で結構有名な某カフェレストランのオーナーだったことが発覚。
さくら「私、今名刺切らしちゃってるんですが、ライターやってます。さくらです」
男 「へー、ライターなんだ!」
と、ちょっと世間話をしつつ、何気に悪い人じゃないんだと好感度が増して行く。
ルックス的には素朴な感じの人ですが、ものすごい覇気のある人。明らかにサーファーの体系をしています。
もう一つの仕事で、CDレーベルを持ってるとの話から、今度発売するCDのジャケットデザインや宣伝コピーの話が・・・よしっ!仕事GETか!?と思ったら、
男 「こんなところで立ち話もなんだし、仕切りなおして近々飲みながら話そうよ」
さくら「あ、はい、ぜひ。じゃあ、その時にデザイナーも連れてきますね」
男 「いや、とりあえず二人で話し詰めてからがいいかも」
・・・あれ?むしろデザインの話になってたのに、なんでだ??
・・・続く・・・
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