遠距離恋愛：『未来の約束』

飛行機の中で書いてます。


1月12日。
ヲタ舞台鑑賞後、一度帰宅し、沖縄への荷物をまとめたのを持ち、さくらの実家でピックアップしてもらう。
その際、佐藤君が唐突に「1から5、どれがいい？」と見せたのは、紙に書かれたあみだくじ。結果の方は折りたたんであって見えません。

さくら　「これ、なにが当たるの？」
佐藤　「今日のプラン決めるだけ」
さくら　「5つも考えてくれたの？へー、すごい！」

なんて言いつつ、2を選んで「あみだくじ～」と辿っていくと、終わりの方で隣の男が小さく舌打ち。結果を開いてみると『スイートルームで姫になって甘い夜を』的プラン。
大喜びしたかったんですけど、他の4択に若干引きまして･･･

・読売ランドの駐車場で夜景を見ながらする
・両親に挨拶し婚約発表　2年以内に結婚
・SM専門ラブホで攻められまくる
・生でして、妊娠したら結婚する

確かこんな感じだったかと。
冗談に決まってるだろと言われたものの、”ブログに書けないことしようね”予告から連想していた佐藤君ならありえるかも･･･が満載でびびりました。

佐藤　「怒るなって。姫当てちゃったんだから、なんなりとわがまま言っていいから」
さくら　「え、そういうこと？」
佐藤　「姫、お腹は空いてる？」
さくら　「うん･･･」
佐藤　「じゃあ食事してからホテルにお連れしてよろしいですか？」
さくら　「はい･･･」

なんだ、このキャラ設定･･･今日はこういうプレイをするのか？
私的にはすぐにぎゅっとして、チュー･･･をしてほしいのに、これじゃ執事じゃん･･･

頭の中で「キスしろ」と命令したら、まるで義務のようにキスして「これでよろしいですか？」なんて言われてしまう絵図が浮かびました。それこそ屈辱的だ･･･と却下。

ホテルは八王子方面とのことで、調布と府中の間にあるビストロで食事。

佐藤　「あー、うまかった。姫、お気に召した？」
さくら　「うん･･･」

高速の乗ってしまうとものの20分程度でホテルに到着。
合流してからここまでで2時間あまり。指一本触れてこない佐藤君にイライラも最高潮。

佐藤　「（車のエンジンを切って）･･･なんか怒ってる？」
さくら　「別に」
佐藤　「なんだよ。なんですか、姫！」
さくら　「姫って、私が姫なら、佐藤君はなんなのさ」
佐藤　「俺？俺はなんだろ。そんなこと考えもしなかった･･･」
さくら　「別に敬われたくない。可愛がってもらえる方がいいよ。いつもみたいに･･･」

ちょっと恥ずかしくなって下を向いたら、やっと察してくれたようで、きゅっ。ちゅっ。
不思議です。習慣のようなキスは、胸の奥がきゅんとしたりしないのに、この時はきゅんってしたんです。

執事→野獣でなく紳士的王子な佐藤君にメロメロモードなさくら。エレベーターの中で腕にぺったりしがみついてる私を優しい顔で見下ろして、私はたぶんヘラヘラしながら見上げてて、自分のダーリンに見惚れるというイタイ女だったかと思います。

そこのラブホの最上級の部屋は、LAXシェラトンのスタンダードをちょっと良くした感じの部屋で、リゾート風というより、高級外資系ホテルのエグゼクティブ風。新築なので、お風呂もぴかぴかで広いジャグジーもついてて、薔薇の花びらとかのオプションがついてるあたりがリゾート風なんですかね。

とりあえずお風呂を溜める間、でっかいプラズマTVで環境番組（ヒーリング系の海とか映してるやつ）を見ながら、イチャイチャ（珍しくオトナなイチャイチャはなし）。
お風呂ができたところで、私が先に入らせてもらうことに（女子的身だしなみの為、男子禁制）。
真っ白なバスタブに赤い薔薇･･･初体験でしたが、ベタに高級感を感じる演出でした。
後から入ってきた佐藤君も、同じようなことを言ってました。

ひょっとしたら先にRyoブログに書かれてるのかもしれませんが、この後、いろいろありました。

初めてのお姫様だっこされてベッドへ。本当に大事にされてる気分になるゆっくりとした愛撫がいつもの佐藤君とはちょっと違った感じで（ちっともSっ気がなくて）、なんかどっちも好きかも･･･と思いつつ身を任せて･･･

（かくかくしかじか）

1R終了後、ふと思ったことを聞いてみました。

さくら　「好きなことするって言ってたのに、これで本当にいいの？」
佐藤　「だってあみだで決まっちゃったからさー」
さくら　「もう一回あみだやろっか？」
佐藤　「結婚になったらどーすんだよ。もう捨てちゃったし、いいよ（と抱き寄せる）」
さくら　「じゃあ、なんで結婚とか作ったの？」
佐藤　「男は常にあわよくばって考える生き物なんだよ」
さくら　「結婚するのが、SMプレイするのと同じレベルに並ぶことなんだね」

もちろん佐藤君が否定するのをわかった上で言いました。
私は、なんでかわかりませんが、ヒネてました。

佐藤　「SMはやらせてくれそうだけど、結婚は冗談だよ。却下されるのわかってたし」
さくら　「うん･･･」
佐藤　「でも結婚は先になっても、約束ぐらいはしたいのが本音だよ」
さくら　「未来の約束なんて、どうなるかわからないじゃん？」
佐藤　「そんなこと言ったらなんでもそうだろ」
さくら　「うん･･･」
佐藤　「やっぱりお前の気持ちを縛っておきたいとは思うよ。情けないけど、毎日会いすぎて明日からが、ちょっと･･･」

未来の約束かぁ。一番アテにあらないものだと思う。
だけど、佐藤君がアテにならないものでもいいっていうなら、今の気持ちに正直になるのもアリかと思いまして･･･

さくら　「私は未来の約束なんて、一番信用できないって思ってるよ」
佐藤　「わかってる」
さくら　「それでもいいなら、今の気持ちとしては･･･佐藤君と一緒になりたいと思ってる」
佐藤　「（ぎゅっとしてくれる）」
さくら　「佐藤君が完全帰国したら、その時にまだ付き合ってたら･･･」
佐藤　「別れない。ぜってー別れない。結婚してくれる？」
さくら　「うん」
佐藤　「いい笑顔だ」

二人ともニコニコしてキスしてました。
痛いくらいにぎゅっとされて、私も抱きつき返して、自分で想像してた以上に嬉しくて仕方なかった。

佐藤　「家族に挨拶しないと」
さくら　「今度佐藤君が一時帰国する時に」
佐藤　「うん」
さくら　「ドイツには住めないけど」
佐藤　「いいよ、遊びにくるだけでも（上の空で2Rへ）」
さくら　「いろいろ話し合うこともいっぱいあるんだよ。やりたいこととかあるから、それも聞いてほしいし」
佐藤　「いっぱい話ししよ（とにかく2Rへ行きたい）」
さくら　「もしかしてそれで佐藤君の気が変わっちゃうかもしれないし」
佐藤　「変わらないって（口を塞いでくる）」
さくら　「（諦めて目を閉じる）」

（かくかくしかじか・2R）

なんと言いますか、すっごい幸せで満たされてました。
それ以外の言葉で形容するのが難しいくらい。

気づいたら寝ちゃってて朝になってたんですけど、眠っていた空白の時間を眠らずにいたかったです。
携帯の充電器を忘れちゃってたので、結局羽田でなく実家に送ってもらったんですが、まだ空が白ばんでる中での別れは本当に辛かったです。

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