ドイツへの転勤が確定し、具体的に日程まで決まり、正直なんとも言えない気分・・・
「一緒に行きたい」って自分も、「こらこら何考えてるの!」って自分も、どっちも勢いがない。どんよりと落ち込むっていうんですかね・・・。
そんな矢先、鈴木くんがこっちへやってきました。今度は一人で。
私といえば、鈴木くんと遊ぶ気分にもならないし、しかもありがたいことに仕事が山積みで・・・佐藤君のことを考えることから逃げるにも、仕事があるのはありがたかった。
佐藤君がドイツなので、朝のスカイプ生活になったわけですが、顔を見るたびに切なくて。
彼がドイツに行ったら、毎日こうなるのかな。
顔が見れればいい、なんて建前だ。
ほんの少しでも触れられない、触れたくても、触れてほしくても、ドイツは飛行機で日帰りできる距離じゃない。
わかってたけど、それを佐藤君に言うことが出来ない。
話は代わって、鈴木くんのこと。
結構な頻度でやってくる彼とはいろんな話をするけど、知れば知るほど、男としての魅力を失っていきます。
最近多いのはお金の話。為替や株などなど・・・ブランド品の話もでます。
お金もたくさんあって、その資産をどう運用して増やすか。
そして沖縄へ来ても、何かしら動き回ってないと落ち着かない・・・ようは生き急いでる人みたい。
たいていのことは(女も)財力があればどうにでもなると思ってるような気配がします。
なんかかわいそうだなぁと思ってしまいました。
私も気持ちはわからなくないけど、彼はこれで本当に楽しめてるんだろうか?と余計なお世話ですが考えてみたり・・・きっと今はこれでいいのかもしれないけど。
佐藤くんにこの話をしてみたら「ちょっと前の自分のようだ」と言ってました。
前の会社を辞める前まで、佐藤くんも同じような感じだったそうです。
珍しく真面目な顔して「離れないと気づけないことってあるだろ?お前もそうだったろ?」と。
何か大事なものを見失いかけたら、お前は俺にちゃんと教えてくれるだろ?って、だから傍にいてほしいんだよ。
私もかつてはお金さえあれば・・・と思ってたこともあったし、生き急いでると言われたこともあったけど・・・果たして今の生活が大事なものをちゃんと認識出来てるのかよくわからなくなりました。
ゆっくり材料を買いに行って、好きなものを料理して、ゆっくり食べて、一服して・・・これが毎日できることがどんなに幸せかって、最初の頃は言ってたんだけど・・・
続く・・・連載エピソード別・目次は
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