前回までのあらすじ:
佐藤君に、突然ドイツへの転勤の可能性を暗い声で報告されたさくら。
先週これなかった時の事件のせいらしい。
そのことで今週こそ沖縄に言って話をしようという佐藤くんに、さくらの心も揺れる・・・
***************
9月26日金曜日、夕方に佐藤くんから電話がありました。
日曜が出勤になってしまったので、今夜の最終便で那覇へ来ると。
予定が一日ずれ込み、私は夜の58号線を那覇へ向かいました。
(このタイミングで、仕事のパートナーにもなりつつあったデザイナーと揉めはじめ、やっかいなことに・・・)
那覇空港で佐藤くんを拾う時には0時をとっくに過ぎていて、明日のホテルはキャンセルしているので、ラブホテルにチェックイン。那覇のラブホは安くて広くて快適なんです。
ベッドインする前にソファに座って事情を聞きました。
佐藤 「転職して3ヶ月だぜ?まさかこんな早く(海外出張などが)来るとは思わなかった」
さくら 「そうだよね。同僚の人の事故の影響だよね?」
佐藤 「うん・・・」
肩を落として沈んでいる佐藤くんの隣で、私は彼の膝を撫でていました。
佐藤 「仕事決まった時、まだお前と始まってなかったし、正直海外行きたかったけど、今は行きたいとは・・・まぁ、断るわけにいかないけどさ」
さくら 「でもまだ転勤、確定じゃないんでしょ?」
佐藤 「転勤は早くて年明けだと思う。もう人が足りてないんだよ。国はドイツじゃないかもしれないけど、ほぼ間違いなく行く事になる」
さくら 「あと2ヶ月か・・・」
佐藤 「来月入ったらはっきりすると思うけど」
さくら 「とりあえず来月は出張の嵐なんだよね?」
佐藤 「うん・・・」
次に私が東京へ行くのは10月5日から1週間。最初の出張の日程がちょうどかぶってしまったのです。
佐藤 「転勤決まったら・・・お前、どうする?」
とうとう来た、この質問・・・。
・・・続く・・・
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