前回までのあらすじ:沖縄・東京間の遠距離も、いざ私が東京にいて顔を合わせる時間が増えると、心の動きも大きくて・・・突然始まった恋だったけど、徐々に自分の気持ちも追いついてきたような・・・
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8月26日。
PCが壊れて、母のを借りるも重いし、勝手が違うしでなにも執筆できずイライラが募る中、一人でSex and the Cityを見てきました。
もう映画館でこんなに泣いたの初めてってくらい泣きました。一人で行ってよかった。でも、佐藤くんは、一人で行ったことにご立腹。「そんなに泣ける映画になんで一人で行ったんだよ、俺と行くって言ってたじゃん!」
SATCの映画は、ドラマシリーズを見てたからこそ泣けるわけです(映画しか知らない人と泣きポイントは違うと思うんですが)。
29(金)~30日(土)で旅行へ行こうと言ってたのが、29日に代休がとれなくなって、しゅーんとする佐藤くん。
金曜の夜から佐藤君宅へ泊まりに行き、土曜に日帰り温泉に行こうと言う話しになりました。
7月28日(木)。
夕方過ぎから天気が崩れてきて、家でひたすらPCに向かっていた。夜になり、雷がすごくて落ち着かない。
佐藤くんと電話しながら、雷が嫌で仕方ないというと、「お前にも怖いもんがあるんだw」と笑われる。
夜中の3時か4時くらいだったと思うんですが、もうこの時間帯が怖さのピークで。電気つけてたのに停電しちゃっていきなり真っ暗とかありえないっしょって状況で、ついつい佐藤くんの携帯を鳴らしてしまいました。
3コールぐらいで「どうした?」と電話に出た声は明らかに寝てたようでした。
さくら 「起こしちゃってごめん」
佐藤 「いいよ。・・・あー、すごいなぁ、雷」
さくら 「一瞬停電したんだよ(すぐに復旧した電気)」
佐藤 「眠れないの?」
さくら 「うん・・・」
佐藤 「雷怖いんだろ?今から行ってやろうか?」
さくら 「大丈夫だよ。佐藤くん明日も会社でしょ?ごめんね、こんな時間に電話して」
佐藤 「大丈夫じゃないから電話してきたんだろ?」
実はこのとき、今までにないくらい佐藤くんに会いたくて仕方なかったんです。
佐藤 「怖いって素直に言えよ。そしたらすぐ行ってやるから」
さくら 「怖くない」
佐藤 「何意地はってんだよ」
さくら 「すごい雨だよ。うちの前、洪水みたいになってる」
佐藤 「怖いって言えよ」
さくら 「怖くない」
佐藤 「ほんと、かわいくねーなぁ(ため息)」
雷が鳴り響く中、布団に包まってた私は、佐藤くんに「何か喋ってて」と無茶振り。
佐藤 「今ベッド?」
さくら 「うん」
佐藤 「腕枕してやる。そんでぎゅーって抱き締めて、お前の耳塞いでやるから。そしたら雷が遠くなって、俺の声だけしか聞こえないだろ?」
ものすごく優しい声でそう言われて、「うん」と返しました。
佐藤 「あ、手が足りない」
さくら 「え?」
佐藤 「左手で腕枕して、右手でお前の耳塞いだら、俺が触りたいとこ触れない」
さくら 「笑」
左手で腕枕して、後ろからぎゅっとしたら、右手はいつも所定の位置―私の胸―にあるはずなのに、と言いたかったんだと思います。
さくら 「想像する分には何本手があってもいいんじゃない?」
佐藤 「そんなこと言ったら6本ぐらいはほしくなる。さすがにリアリティないな、それじゃ」
さくら 「6本も何に使うの?」
佐藤 「腕枕と、耳と、おっぱいと、後はひたすらあちこち撫で回すため」
さくら 「忙しいねぇ」
佐藤ん 「あー、勃ってきちゃったじゃんか、どーしてくれんだよ」
さくら 「私のせい?」
佐藤 「いや、俺のせいだけどさー、あーっ、もう!ちょっとぐらいかわいい声出せよぉ」
さくら 「それはちょっとできかねるよ・・・」
佐藤 「明日、多分俺スゴいよ、お前がもういいって言っても聞かないよ?」
さくら 「でもそろそろ生理になりそうなんだよね」
佐藤 「女は生理中の方が欲情するっていうじゃん?」
さくら 「そうかなぁ、そうかも、うーん、どうだろ」
佐藤 「生理だから無理とか言ってもダメだからな。関係なくするから・・・あ、雷、遠くなったかも」
さくら 「ほんとだ」
・・・と言った矢先に、うちの近くに家が揺れるほどの雷が響きました。
佐藤 「さくら、大丈夫?(雷が聞こえたらしい)」
さくら 「もー、嫌だぁ・・・(ちょっと泣きそう)」
佐藤 「俺の方が嫌だよ、こんな時に一緒にいてやれないの、俺がどんな気持ちかわかる?」
さくら 「ううん」
佐藤 「会いたくてすっげー抱きしめたいの。口先で意地はっても、怖がって俺にすがってくるお前の顔が見たいの。好きすぎておかしくなりそうだ。俺、中学生かっつーの、マジで」
さくら 「今、ちょっと胸きゅんした」
佐藤 「今更かよー!けど、まぁ、ちょっと嬉しい、けど・・・」
さくら 「私もすごく会いたいよ」
佐藤 「俺も、すっげー会いたい。やっぱり今から行くよ」
さくら 「ううん、本当に逆に心配になるから来ないで。なんかこのままいけばうまく寝れそうだし」
佐藤 「寝れそう?」
さくら 「うん」
佐藤 「じゃあ目閉じて。俺に抱かれてるって思って」
さくら 「うん」
佐藤 「俺、勝手にお前の髪とか耳とかいろんなとこにキスするから」
さくら 「うん・・・」
本当に安らかな気持ちで、佐藤くんの囁きを聞きながら眠りにつきました。
この時は翌朝、涙を流すことになるなんて考えもしませんでした。
・・・続く・・・
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