翌日。
夕方から2年前に沖縄で知り合い、それから一緒に旅もしたし、寒かったら抱き合って寝れるし、まるで幼い姉弟関係のようなタカちゃん(別名『執事のアルフ レッド』)とデート。二子玉川のモロッコ料理屋で水タバコをフカしながら、散々盛り上がってました。21時すぎぐらいかな。私からの合図なしにいきなり電 話してくることなんてほとんどない佐藤くんから電話が。
佐藤 「(中略)なんか無性に会いたくて仕方ない」
さくら 「今友達とニコタマで飲んでるんだよね・・・」
佐藤 「(深いため息)顔見るだけでいいから、なんとかして?」
タカちゃんは、さっきからここに呼んでくださいよ!と必死にアピール(散々話をしたせいで佐藤くんのファンになってしまったらしい)。ということで、3人で飲むことに・・・
すっごく不安になったんですよね。タカちゃんは29歳で変態ですが、表向きは竹之内豊と要潤足して綺麗にした感じで、物腰もスマート(だけど変態です)。うっかり衝突なんてことになったらどーしよ。
30分くらいで佐藤くん到着。
タカ 「はじめまして。いつもさくらさんにお世話になってます(超爽やか)」
佐藤 「こちらこそ、いつもコイツがお世話になって(握手を求める)」
タカん 「(両手で握手しつつ)いろいろお話聞かせていただいて、僕、すっかり佐藤さんのファンになってしまって、お会いできて本当に嬉しいです」
さすがアルフレッド、すばらしい対応。佐藤くんもさすが大人で、私のあんまり知らない顔で爽やかさでは負けてない。私を差し置いて二人で会話が弾んで行きます。でも、私のオトコの歴史も知ってるタカちゃんはだいぶ酒を飲んでたし、内心ドッキドキでした。
初めて第三者を交えて飲む機会となったけど、佐藤くんは普段の駄々っ子で直球な物言いばかりの顔とは別人のようにオトナです(初めての出会い@3月はこんな感じだったことを思い出してました)。
正直横顔に見惚れてしまうくらい、ステキでした。
私の隣でビールを勢いよく飲んでいる佐藤くんは、タカちゃんと楽しそうに話しつつ、密かに私の太ももに手を置き、グラスが空になる頃には、うまく佐藤くんを立てるタカちゃんにのせられ惚気だして、いくらタカちゃん相手とは言えど、恥ずかしい・・・。
タカ 「いやぁ、いいなぁ。最近のオトコって彼女をけなす人も多くて、僕は絶対にそう言うタイプじゃないんですけど、佐藤さんはむしろ自慢するぐらいで、聞いてて気持ちがいいです!」
佐藤 「俺は思ったことしか言ってないだけだよ。だってコイツ、かわいいだろ?」
タカ 「女性として本当に魅力的な人だと思います」
佐藤 「でもお前にはあげないよ」
タカ 「俺にはハードル高すぎです、それに佐藤さんには絶対敵いません、戦う気もさらさらないし、むしろ弟子入りさせてほしいですよ!」
・・・正直私が帰ろうかなぁって思う世界です。
車で着ていた私が二人を送って行くことになり、近所のタカちゃんを降ろした後、佐藤くんと二人っきりに。
佐藤 「タカちゃん、いいやつだな」
さくら 「私はドキドキだったよ」
佐藤 「なんでだよ」
さくら 「佐藤くんがまたキレたらどうしよって」
佐藤 「バカ、そこまで子供じゃねーよ。それにアイツは間違いが起きそうにないし」
さくら 「佐藤くん的合格点出た?」
佐藤 「うん、あれは合格。せいぜいこき使ってやれよ、執事として(笑)」
結局、私の顔なんてほとんど見ずにタカちゃんと盛り上がった佐藤くん。電話では切羽詰ってたのに、なんでかすっかり穏やかで。30分もしないうちに佐藤くんのマンションに到着。
佐藤 「寄ってくだろ?」
さくら 「でももう1時だよ。昨日も遅かったし、眠いんじゃない?」
佐藤 「すっげー眠い。俺が寝るまで添い寝して?」
そのまま腕を引っ張られて、ゆっくりチュー。なりゆきで部屋にあがりました。
ものの15分でシャワーなどを済ませ、すっかり寝る支度が整った佐藤くん。そのままベッドに入って、私は本当に添い寝をすることに(なのに腕まくらされてたりしますが)。
佐藤 「さくら?(舌が回らない)」
さくら 「ん?」
佐藤 「やっぱり一緒に暮らしたい・・・(半分寝てる口調)」
さくら 「ん・・・(寝ぼけてる人には曖昧に返す)」
佐藤 「一日一回、ちょっとでいいんだ」
さくら 「・・・ん?」
佐藤 「顔見たい、毎日、ちょっとだけでも」
私が何も返さずにいたら、すぐに寝息が聞こえてきました。
間接照明が灯っている中、初めてまともに見た佐藤くんの寝顔に、何だか泣けてきて、私はすぐに部屋を出て帰りました。
・・・続く・・・
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