前回のあらすじ:
夜中に訪ねてきた男をおっぱらったものの、電話越しで聞いてた嫉妬深い佐藤くんがキレてしまうんじゃないかとひやひやしていると・・・
******************
佐藤 「お前、本当にそこ引っ越した方がいいんじゃね?めちゃくちゃ危ないじゃんか」
さくら「そうだよね・・・」
佐藤くんは心配そうだったけど、全然怒ってませんでした。
佐藤 「でも、俺の時はなんで泊めてくれたの?」
さくら 「本当に困ってそうだったし、知らない人じゃなかったし・・・」
佐藤 「今はそこにいてほしくないけど、お前が引越しちゃってたら、俺たち再会してなかったんだよな」
さくら「そうだね」
佐藤 「お前が泊めてくれなかったら、こうなってなかったんだよな」
さくら 「ねぇ、なんであの時夜這いしたの?」
佐藤 「なんでなんて考えねーよ、あーゆー時は。ただどんな顔して寝てるんだろって思って覗いたら、寝顔が無防備でキスしたくなっちゃって、なんとなくそのまま衝動に任せてというか・・・ってお前はなんで拒否しなかったんだよ?」
さくら 「寝ぼけてたし、なんとなく・・・」
佐藤 「そっかぁ・・・」
そうだ。あの時はこんなことになるなんて、思いもしなかった。
沖縄マジックで終わるって思ってた。
佐藤 「なんでオレのこと、泊めてくれたの?」
さくら 「だってすっごい強引だったから・・・」
佐藤 「今の男も強引だったじゃん」
さくら 「何を言わせたいの?」
佐藤 「さぁ、なんだろう」
佐藤君だから、泊めたんだよ。
その言葉を言わせたいんだってわかってても、あの時のことを思い出すと、妙に恥ずかしくって。
さくら 「・・・シラフだったから」
佐藤 「は?」
さくら 「酔っ払ってなかったから」
佐藤 「だから泊めたの?」
さくら 「うん」
佐藤 「なんだそれ・・・」
さくら 「だって、シラフで手出ししてくるほど、理性を保てない人だと思ってなかったんだもん」
佐藤 「オレも別に襲うつもりじゃなかったんだけど・・・お前、寝起きの顔が明らかに誘ってただろ!」
さくら 「は??」
佐藤 「・・・ったく、本当に頼むよ、俺だけにしてね、あーゆーの」
さくら 「しょっちゅうやってたら身が持たないって」
佐藤 「そうじゃなくてさぁ」
さくら 「離れてても佐藤くんがぎゅっとしてくれるから、男は他にいらないよ」
佐藤 「(笑って)結構好きなんじゃん、アレ」
さくら 「時々ならね。毎回やってたら変態だね」
佐藤 「じゃあ帰ってこいよ。いつまでも遠距離は嫌だからな」
さくら 「いつまで待っててくれるの?」
佐藤 「いつまでって、そんなのわかんねーよ」
さくら 「待てなくなったら前もって言ってね。いきなり振られたらへこむから」
佐藤 「まだしばらくは大丈夫だろ」
さくら 「そう?」
佐藤 「本当は今すぐ帰ってきてほしいけど、待っててやるよ、待てるだけ」
さくら 「ありがとう。佐藤くん、大好き!」
佐藤 「ほんと、お前は調子いいよなぁ(笑)」
最近、佐藤くんとの電話が楽しみになってます。
話せない日は寂しいと思うほど。
旅行へ行ったら、寝かさないからとクサいことを照れずに言う彼が、ちょっといとおしい。
今後どうなっていくんだろう。まさかこんな展開になるとは思いもしなかったけど、今、いろんな意味で幸せです。
第三章へ続く・・・
他の遠恋の話はこちらから→Ranking[0回]
PR
COMMENT