連載も、いよいよ第3章へ入ります。
2章までで、戸惑いながらもゆっくりと佐藤君を好きになっていったさくら。
ほんわかカップル、波乱の予感の第三章のはじまり、はじまり・・・
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8月の後半、仕事やらなにやらの関係で東京へ。
到着したその日にSATCを見に行くはずが、用事が押してしまい、タイムアウト。
(持ち運び用のPCが動かなくなってしまったのです)
実家で佐藤くんにピックアップしてもらい、彼の家へ。
さくら 「(しゅーんとして)パソコン壊れちゃった。明日電気屋連れてかなきゃなの」
佐藤 「うち着いたら見てやるよ」
運転しながら頭をぽんぽんとされつつ、「よしよし」なんて感じです。
佐藤くん宅に到着すると、さっそくPCをいじり始める佐藤くん。その後姿はとても頼もしくて、思わず背中にコアラの子供のようにくっついて作業を見てました。
そしたら見事に復活!(これが最後の正常起動)
さっそくもろもろやりはじめ、佐藤くんは撮り貯めてたオリンピックを見始めました。
同じ空間で違うことをしていられるって空気がとても好きなんです、ダーリンとは。こういうことで好感度アップしちゃうから不思議です。
が、しばらくすると、またPCがフリーズ。そして佐藤くんに泣きついて頑張ってもらったものの、帰らぬPCとなりました。落ち込むさくらを優しく慰めつつ、やっぱりオリンピックが気になる佐藤くん。
その隙に各方面へ携帯からメールをぽちぽちするさくら。
ソファの上で胡坐をかいた上に、私がちょこんと乗っけられてる感じですかね。気づけば信号待ちで一回チューしてから、それほどイチャイチャしてないんですよね。
とりあえず、一人でシャワーを浴び、タオル一枚で戻ると、まだオリンピックに夢中な佐藤くん。勝手に佐藤くんのTシャツとボクサーパンツを着ると、一日の疲れ限界で、私は一人でベッドに入りました。
あまりかまってもらえなくて、「ケッ」って気分だったかも。
・・・顔がくすぐったくてポリポリしたら、その手をつかまれて、指にいきなり生温かい感触・・・気がつけば裸の佐藤くんが私の上に。体重かけないようにしててくれたから、全然気づかなかった。
さくら 「(私が)どれくらい寝てた?」
佐藤 「30分くらい」
さくら 「疲れてないの?今日半日ジムだったんでしょ?」
佐藤 「疲れたけど、こいつが寝かせてくれない」
(かくかくしかじか)
翌朝、早起きの佐藤くんにまたも不本意な形で起こされ、その1時間後ぐらいに二度寝。次はいい匂いがして自分で目を覚ましたら、目の前でお皿にチャーハンをのせたのを、パタパタ扇いでる佐藤くんが(笑)
さくら 「やばい。お腹すいた・・・(完璧に匂いで起きた)」
佐藤 「人間の三大欲求のうちの一つだけに、すっごい効果だな。お前、動物だわ。食べたかったらワンワンって言ってみて?」
さくら 「・・・ワンワン(頭起きずとも、欲求に勝てず)」
佐藤 「はい、よくできました。(スプーンで)あーん」
さくら 「あーん」
もぐもぐ、おいしい。
さくら 「あーーーん(次の催促)」
佐藤 「あーん(次の一口の提供)」
あー、書いてても自分のアホさ加減に泣きそうですけども、なにか?
お腹がいっぱいになって、飲み物も飲ませてもらい、一度も立ち上がることもないまま、佐藤くんはまた服を脱ぎ始め・・・
(かくかくしかじか 2)
結局夕方4時くらいまで寝たり目覚めたりを繰り返しつつ、ずーーっとベッドの中にいた私。いかんせん東京が寒すぎてダメです。コートとブーツが必要な寒さです。
そりゃ甘えん坊にもなるってもんです!!!
さくら 「ねぇねぇ(ベッドの中)」
佐藤 「ん?(ベッドの縁に腰掛け、ずっと頭をよしよししてる)」
さくら 「寒いよ」
佐藤 「冬用の布団かけてるのに?」
さくら 「うん、寒い」
佐藤 「(にやっとして)あっためてほしいの?」
さくら 「(頷く)」
佐藤 「しょーがねーなぁ(にやーっとだらしなくゆがむ顔)」
甘いっ!自分のことだと甘すぎて吐き気がするほどですが、ここでぎゅっとされるぬくもりが最高に気持ちよくて、すぐに眠れてしまうんです。秒殺です、ほんと。
ぎゅっとされて、頭にちゅっちゅ、なぐあいです。佐藤くんは暑がりなので、本当に汗かいてすぐに布団から出てしまうんだけど、クールダウンしつつも、傍にいて手を繋いで、ずーっと見てるんです。最初はそれが恥ずかしかったんだけど、徐々に慣れ、それが心地よくなってきて、佐藤くんの汗が引いたら、またぎゅっとして・・・の繰り返しだったような・・・とにかくよく寝ました(笑)。
夕方6時くらいに外出。まずは電気屋さんへ。(中略)その後、ゴハンを食べに和系の居酒屋へ大雨の中歩いて行きました(何か作ろうかと思ったんだけど、材料買いに行くスーパーの方が遠かったため)。
ここで、うっかり携帯をテーブルに置いた私がアホだったんですけど、せっかくの空気に水を差すような事態になりました・・・
・・・続く・・・
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