前回のあらすじ:
佐藤くんとラブラブ東京ライフを過ごしつつ、楽しいし、幸せなんだけど、どこか引っかかる乙女心。
1週間強の東京ライフから、一路沖縄へ・・・
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翌7月13日。最寄のリムジンバスに乗り込み、午後一発の飛行機に乗りました。が、このバスに乗り損ない、信号待ちしてるところに強引に乗り込んだんですが、ここで荷物を抱えて走った為に、思いっきり転びまして、両足を血まみれ負傷しました(中略)。
飛行場の喫煙所でタバコが切れて「タスポ持ってませんか?」と聞かれた男性(妊婦の嫁との二人旅行)に荷物を持ってもらうことになったりといろいろありつつ、沖縄の家のエリアのバスターミナルに到着したのは午後6時半。前日に来ていたキヨトくんが迎えに来てくれていて、荷物を持ってくれました。
再会は1年振り(沖縄移住前に全国放浪の旅の時に偶然別件で青森に来ていたキヨトくんに会った)。
その夜は某焼肉屋へ行きまして。
キヨトくんは、35歳バツ一(子供なし)の関西人。出会った2年ほど前の当時、まだ沖縄の旅人であり、10歳年下と付き合っていた私に恋をし、沖縄を友人と回る時に偶然同じルート(今思えば偶然じゃなかったんだけど)を回り、あげく彼氏と別れたと話したら東京まで乗り込んできたというツワモノ(その努力を買って東京滞在中にお試しで付き合った)。
今では時々メールをもらって返信する程度の仲ですが、面倒なことにならないように念の為、先に釘を刺すことにしました。
・本を出すので忙しくて、あまりかまってあげられないこと。
・彼氏ができたこと。
ざっくりと話すと、後者の話に突込みが入りました。
キヨト 「どれくらい付き合ってるん?沖縄で会った人?」
さくら 「うん、沖縄で会った人で、まだ付き合いは短いんだけど」
キヨト 「へー、いくつの人?」
質問攻めにされて面倒になったので、逆にキヨトくんに恋はしてるかと聞き返しました。
キヨト 「恋はー、うーん、最近全然してへんなぁ」
さくら 「いつからしてないの?」
キヨト 「うーん・・・最後は、あなたですやん!」
さくら 「(げ)え、あれから恋してないの?」
キヨト 「してへんよ、っていうか、結構引きずってん、あの後」
さくら 「青森の時、そんなこと言ってなかったじゃん」
キヨト 「言うたら引いたやろ?」
あー、もう面倒くさい。
こういうネタがなくても話すリズムとか、住む世界とかが明らかに違うタイプで疲れるっつーのに。
家に戻って敷地内で少し話をしつつ、私は旅行疲れを言い訳にすぐに部屋に引きこもって逃げてしまいました。
14日(月)
昨夜、佐藤くんに「明日からは気合入れて仕事する!」と宣言したせいで、朝9時にモーニングコールを受け、目覚める。まぁ、ありがたいんですけどね、早起きできると。
一応ゲストハウスへ覗きに行くと、キヨトくんは既に目覚めており、ぬぼーっと海の見える共有スペースに座っています。私はさっさとシャワーを浴びて朝食を取り、仕事にかかりたいのですが、一人で勝手に朝食を取るのも気まずく、結局キヨトくんの分も作ることに。キヨトくんはこの日チェックアウトの予定でしたが、延泊したと言いました。
ちっ。面倒だ。今夜の夕飯も一緒か・・・。
役所の用事があるからと出かけ、うまいことランチをずらして帰宅すると、狙い通りキヨトくんは不在。その隙に自分の分だけのランチを作って縁側で食べてると、お弁当を買って帰ってきました。
思いっきり目が合ったこともあり、一緒にランチをし、そのまますぐに執筆を始めると、キヨトくんは傍のハンモックに。頭の向きが私側なので、PCの画面が見えちゃうわけです。そして覗き込むわけです、キヨトくんは!
さくら 「見ないで」
キヨト 「ごめん、見てるつもりやなかってんけど」
こうなると気になりだして書けなくなる訳です。イライラしてゲストハウスをウロウロ。
そこで働いてる友達に(東京から)おかえりーなんて言われつつ、不在時の話をちょこっと。
友達 「キヨトさん、すごく寂しそうだったよ、さくらが帰ってくるのずれちゃったから」
さくら 「・・・なんか聞いた?」
友達 「いや、口数が少ない感じだったからそんなに喋ってないけど。なんか曰く付きの人なの?」
妙にいらん気遣いができてしまう友人ゆえに下手にいじられないように、これまでの簡単な経緯と現在の状況(正直うざいんですって)を説明。理解してくれた友人が避難所として、彼の部屋を提供してくれることに(月曜は図書館が休みで行き場がないのだ)。
夕方くらいまで友達の家でモリモリ執筆。5時半くらいに突然知らない携帯番号から電話があり、出てみると空港の喫煙所で会った男性の嫁からでした(聞かれたので電話番号を教えてました)。
昨日は那覇に泊まり、今日から北部の方にきているので、昨日薦めてくれた店で一緒に食事しませんか?とのこと。
キヨトくんと二人の夕飯よりマシと思い、二つ返事でOK。
ゲストハウスで落ち合い、タスポ男性夫婦と4人で、やんばる島豚炭焼きの店へ。
今日はタスポのレンタカーだから運転もしなくていいからお酒も飲めたし、無礼講で楽しかった~♪
・・・と言ってられたのは、デザートが出てくるまでのことでした。
トイレへと席を外して戻ってみると、なにやら気まずい雰囲気になってまして。
タスポが申し訳なさそうな顔をして「実は間違えて電話に出ちゃいまして」と私の携帯と自分の携帯を並べて見せました。
同じ携帯なんです、これが。着信を確認すると佐藤くんからで。
タスポ 「ボクも酔っててすっごい勘違いした対応しちゃったんですよね。電話の向こうの方もすごい怒ってて・・・彼氏さんですかね?本当にすみません」
・・・・・続く
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