遠距離恋愛：『ナベくんのニキビ』

2月15日（日）
まずはドイツの朝（こっちの16時）にスカイプでおはよう。
そのままシャワーを浴びに行ってしまった佐藤君・・・私は仕事をし始めたんですけど、画面にチラチラと・・・ナベくんが覗きこむように遠くで手を振ってました。
呼び寄せて椅子に座らせると、例の写真よりこざっぱりして若々しくなった居候のナベくん、顔中に吹き出物が花開いてます。

さくら　「どうしたの、その顔！」
ナベ　「あ、チョコ食い過ぎちゃったんスよ～」
さくら　「あー、バレンタインだったもんね。ナベくん、モテモテじゃん！」
ナベ　「ないないない！俺は一個ももらってないっすよ！全部Ryoさんのっすよ！」



な、、、なんですと・・・・・・・？



さくら　「（平静を装い）何個ぐらいもらってた？」
ナベ　「8個っす。さっすがRyoさんっすよねー！俺なんかもう5年ぐらいもらってないっすよー」
さくら　「誰からもらってたかわかる？」
ナベ　「あ。もしかして俺、マズいこと言っちゃいました？？（察したらしい）」
さくら　「（満面の笑みで）ぜーんぜん！彼氏がモテるのは嬉しいもん！」
ナベ　「なんか今の会社と前の会社の人みたいっすよぉ」

純粋なナベくんからまんまといろいろ聞き出し、シャワーから出て来て上裸な佐藤君がどんなに色っぽかろうが、笑顔に隠されつつも腹の底でクツクツと湧き上がる怒りは大きくなるばかり。

服を着て濡れた髪のままでPCに戻ってきた佐藤君、すぐに異変に気づいた模様。

佐藤　「・・・なに？どうした？」
さくら　「（嘘つき！と怒鳴りたいが我慢）」
佐藤　「なんだよ。なに？？」
さくら　「別に・・・（笑えない）」
佐藤　「別にじゃないだろ、そんな怖い顔して。なんだよ、言えよ」

「あのぉ・・・」とナベくんの小さな声に佐藤君、画面から顔を逸らして内緒話されて・・・気まずそうな横顔に変わっていきました。

佐藤　「あー、、、あれは、義理チョコだから、俺は本命しかカウントしないんだって！」
さくら　「別に言い訳しないでいいです」
佐藤　「言い訳じゃねーよ」
さくら　「嘘ついた事に怒ってるの！別にチョコもらったぐらいで怒んないし！何百個もらうわけじゃないし、逆にもらえないほど甲斐性ナシなのかってがっかりしてたくらいだし！」
佐藤　「嘘つけ、ゼロでホッとしたって書いてたじゃんか！」
さくら　「そんなの事後でしょ！最低。そんなことで嘘つくなんて、もっといろんなこと嘘つかれてるみたいな気になってくる」
佐藤　「バカ、余計な心配かけないようにしただけだよ。お前すぐやきもち・・・」
さくら　「それはそっちじゃん！それでも私は下手な嘘なんてついてないよ？こないだだって男の子泊めたこと正直に言ったでしょ？疚しいことがないからちゃんと話してるのに。Ryoは疚しいことだらけじゃん！」
佐藤　「疚しくねーよ！なんもねーよ！全部義理チョコだし、全部ナベにやったし」
さくら　「じゃあなんで言ってくれないの？」
佐藤　「だからそれはぁ、お前が悶々としたらかわいそうだと・・・」
さくら　「そんなことで悶々としないっ」
佐藤　「ごめんて。来年からちゃんと言うから」

大人げなく頭に来てたので、「もう話したくない」とスカイプを中断。
20時過ぎに再度繋いだら、すでに酔っ払ってる佐藤君、「ごめんね、ごめんね」と猫なで声で謝罪を繰り返し・・・ったくよー、甘えりゃいいと思ってるところが余計に腹がたつんですっ！

別にチョコをもらったかどうかじゃないんです。
嘘ついてたことが嫌なんです。
（しかも悲しくなるほど低レベルなことで）

まったくもってラブラブモードにならなかった日曜日。
これを書いてる月曜にも思い出してむかついてきます。。。

復活したUNICORNに癒してもらいます・・・

服部　ユニコーン シングル寄せ集めなアルバムじゃない、聴き所ありすぎな名盤。さすがアルバムでデビューしたバンドだけはある！廃盤になってないのはすごい。知らない人は必聴です！

おかげさまでちょっと盛り返してきたランキング。今日もひとつお願いします