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Girls' Talk~恋バナ倉庫~(旧・沖縄より愛を込めて

ここでは色恋沙汰&ビューティーの話をつれづれと。

   

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遠距離恋愛:『真夜中の修羅場』

12月27日。
先に書いた記事の後の会話です。

寮を引き払い、手伝ってもらった同僚に食事をご馳走してから実家へ帰った佐藤君。
全部終わったよ、とゆっくりした電話がきたのは日付が変わる頃でした。

佐藤 「実家ってやっぱり楽だよな~」
さくら 「そうだよね。私も実家にいると炊事一切しなくなるもん」

頭の中は浮気のことでいっぱいでしたが、忘れた振りをして会話を続けました。

佐藤 「プレゼントだけどさ、やっぱ指輪の方がよくない?」
さくら 「でもすぐ外しちゃうし・・・なんでこだわるの?」
佐藤 「なんていうの、簡単に言えば虫除け?」
さくら 「だったら佐藤君にしてほしいくらいかも」
佐藤 「え、俺?」
さくら 「ううん、やっぱりいいや。会社じゃできないもんね」
佐藤 「会社でするなら結婚指輪じゃないとしにくいよな」
さくら 「そうだよね。だから気にしないで」

そして今日は何してたの?明日はどうするの?と私のスケジュールの確認をされて、妹さんが結婚することへの複雑な兄心を語られ・・・話はおっぱいボールのことに。

佐藤 「あれ、ほんとどうしていいか困ってる」
さくら 「袋に入れておけば?」
佐藤 「入れてるよ、入れてるけど、見つかりそうで冷や冷やする」
さくら 「でも結構気に入ってなかった?」
佐藤 「お前の前で触るならいいけど、持ってるの知られたらただの変態だろ?」
さくら 「変態なんだからいいじゃん」
佐藤 「バカ、俺は外ではスマートで通ってるの!お前が得意なブランドイメージだよ」
さくら 「私、そんなスマートな佐藤君、見たことないよ」
佐藤 「お前だってダーリンの前では別人って言ってたじゃん(3月のことです)、同じだよ、俺だってお前の前では・・・」
さくら 「変態?」
佐藤 「そこまで変態か、俺?」
さくら 「かわいい変態」
佐藤 「かわいいって言われても嬉しくねーよ」
さくら 「佐藤君はさ、すっごいかっこいいと思うよ」
佐藤 「・・・・・・(たぶん突然で照れてる)」
さくら 「だからね、本当にもてるんだろうし、女の子も勝手に寄ってきちゃうんだろうね」
佐藤 「だったら何?」
さくら 「欲求不満な時に寄ってこられたら、仕方ないのかなーって考えたりもする」
佐藤 「なんだよそれー」
さくら 「だけど、やっぱり佐藤君が他の女の子とイチャイチャするのは、想像するだけで泣きたくなる」
佐藤 「バカか、そんなことねーって言ったろ?」
さくら 「おっぱいボールより、生身のおっぱいの方がいいよね?」

だんだん落ち込んでいく私。
話そうと思ってた方向性とはどんどん逸れていきます。

佐藤 「どうした?今から行こうか?」
さくら 「お酒飲んでるんでしょ、いいよ」
佐藤 「俺もそういうスパイラルにハマって出られなくなることあったからわかるし、会える距離にいるなら会えば解決するだろ?」
さくら 「もう電車ないもん」
佐藤 「じゃあお前が来いよ。外まで出てくから」
さくら 「・・・・・・・」
佐藤 「俺が会いたいから来てよ」

もう、なんというか、頭がごちゃごちゃになって泣けてきちゃいました。

佐藤 「さくら?泣いてるの?なんで?どうしたんだよ」
さくら 「いいよ。もう寝るからさ」
佐藤 「待てよ、そんなんじゃ俺が寝れねーよ」
さくら 「おやすみ」
佐藤 「ちょっ・・・」

電話を一方的に切り、すぐに鳴り始めた電話を無視し、ヲタの世界に逃げました。
すっごい会いたいけど、会ったら大人気なく全部ぶちまけて詰って泣き喚きそうな気がしたんです。
そうなったら私は佐藤君をとことんまで追い詰めて、言い訳もできないところまで追い詰めて、この関係を終わらせてしまいそうな気がしました。

(ここまで書いて翌日アップする予定でしたが、この後、事件があったので追記しました)

鳴り続ける電話に耐えられずに電源を切り、スカイプもオフにしてヲタ用記事の執筆に没頭し、突然家の玄関チャイムが鳴ったのにビクーッとしました。時間は3時過ぎ。

まさか佐藤君!?まさか・・・(長文になりますので、続きへ収納しました)


両親が起きてこないことを確認し、部屋の窓から階下を覗き見ると、思いっきり佐藤君がこっちを見上げていました。
パジャマ姿だったのでロングダウンを羽織って外へ出ると、非常識を怒ろうとした私をぎゅっと抱きしめて何も言えなくしました。
悔しいけど嬉しくて、だけど住宅地で喋ったら近所に丸聞こえの環境にドキドキもして、それにどうやってここまで来たかも気になって・・・しかし何かを言う前に寒さに震えてきました。

佐藤 「寒いな」
さくら 「うん」
佐藤 「車入る?」
さくら 「うん・・・」

家の脇の通りに停められた車の運転席には、なんと見知らぬ男性が。
佐藤君の幼馴染みだそうで、飲酒運転したら私が怒ると思い、車を出してもらったとの事。ものすごく気まずそうでした。
後部座席に並んで座ると、運転席のお友達はバックミラーの角度を変えて、「俺はいないと思ってくれていいから」と。ものすごい器の広い人で、私は平謝り。佐藤君は彼を小学生時代からの親友だと紹介しました。

さくら 「びっくりしたよ、いきなり真夜中にピンポンって」
佐藤 「(ボソッと)お前が電源切ってるから」
さくら 「だって・・・」
佐藤 「(冷静に)だってじゃねーよ。あんな切り方ねーだろ?言いたいことがあるなら言えよ」

思わず言ってしまおうかと思ったけど、友達もいるのに言えないです。
佐藤くんはうつむいていた私の顔をグッとあげて、静かにキスすると、手を握ってきました。

佐藤 「コイツは俺の親友だから、何聞かれても大丈夫だから」
さくら 「(佐藤君を睨んで)」
友達 「・・・俺、外出てようか?」
さくら 「そんなの申し訳ないです、ほんとに気にしないでください、すみません、こんなところまで夜中に・・・」
友達 「俺は夜行性なんで全然大丈夫ですよ、運転好きだし」
さくら 「(怒って)もう、佐藤君、友達に甘えすぎだよ!ありえないでしょ、こんなのっ!」
佐藤 「(静かに)俺もそう思ったけど、放っておける状態じゃなかっただろ?」
さくら 「なにクール気取っちゃってんの!」
友達 「あー、じゃあ、こうしましょうよ!」

お友達の意気な計らいで、コンビニへ移動し、立ち読みしててもらうことに・・・
私としてはブログのことを言うか言わぬか悩んで、なかなか答えが出せずにいました。

佐藤 「・・・お前、最近イライラしすぎ」
さくら 「(握られた手を振り解いて)誰のせいだと思ってるの・・・」
佐藤 「俺のせい?なんだよ、はっきり言わなきゃわかんねーだろ?」
さくら 「(泣けてきた)」
佐藤 「なんで泣くんだよ、わけわかんねーだろ?(抱き寄せて背中ぽんぽん)」
さくら 「佐藤君、本当に私のこと好き?」
佐藤 「好きだよ」

もっと泣けてきて、嗚咽が止まらないくらいになってしまいました。

さくら 「私が一番嫌がること知ってるよね?」
佐藤 「知ってるよ。それで最近浮気のこと心配してるの?」

優しい口調で何事もなかったかのように言う佐藤君に頭にきてしまって・・・

さくら 「平然と言わないでよ!浮気したんでしょ?したならしたって言えばいいじゃん!」
佐藤 「え、ちょ・・・」
さくら 「知ってるんだから!ドイツに浮気相手いるの!早いよね、さすが佐藤君だよね、自分で言うだけあって本当に女に不自由しないんだね」
佐藤 「さくら・・・(両肩をつかもうとして)」
さくら 「(振り払って)もういいよっ!私は行かないんだから好きなだけやればいいじゃん!」
佐藤 「ちょっと待てよ!(力技で腕をつかんで)」
さくら 「(顔を背けて)知ってるんだから・・・」

佐藤君の大きなため息が車中に響きました。

佐藤 「・・・ごめん」

佐藤君が認めて、私は全身の力が抜けて、ただ涙だけが流れてました。
もう愕然として、嘘でもいいから否定してほしかったってことに気づきました。

佐藤 「酔っ払って、お前と冷却期間置いてて、気づいたら・・・だけど途中まででやってないから」
さくら 「意味わかんないよ・・・」
佐藤 「途中で我に返って、お前に申し訳ないことしたって思ったから、その後誘われても断ったし、お前に謝りたかったけど言えなかった」
さくら 「もういいよ、ドイツ人の方がかわいいだろうし、傍にいてくれるもんね」
佐藤 「ドイツ人じゃない、日本人だった」

びっくりして、同時にものすごくショックでした。
海外生活における日本人がどういう存在か、私も留学経験があるのでよくわかります。
グループができてしまうと、それこそ「あいのり」のような世界になってしまうんです。

さくら 「もう、向こうで彼女作った方がいいよ」
佐藤 「そんなこと言うなよ」
さくら 「私、無理だよ。ドイツに行けないし、浮気されても泣き寝入りするだけだし」
佐藤 「しないよ。あれは本当に間違えで、もう二度とないから!」

もう疲れきってしまって、それ以上言葉が出てきませんでした。

佐藤 「・・・別れたいって事?」
さくら 「・・・・・・」
佐藤 「嫌だよ。お前が来てくれなくても我慢しようって決めたんだよ。お前が嫌がることは絶対しないから」

抱きしめられても、涙しか出てこなくて。

佐藤 「もう一回だけ俺を信じて。頼むから。お前のこと愛してるんだよ」
さくら 「・・・嘘ばっかり」
佐藤 「嘘じゃねーよ。浮気して気づいたんだよ。二度としないから。お前じゃなきゃだめなんだよ」

佐藤君が嘘を言ってるとは思ってないんですけど、許し方がわからなくて。
疲れてて、頭も体も動かないような感じでした。
痛いぐらいにぎゅーっと抱きしめて、佐藤くんも泣いてたように思います。

もうここまできたら、終わりしかないです。

さくら 「友達待たせて申し訳ないから、歩いて帰るね」

佐藤君は何も言わずに抱きしめたまま離してくれません。
「離して」と言っても、腕の力を強めるだけで。
私だって離してほしくないけど、冷静に「じゃあね」と笑い顔を作ろうと思ってました。

さくら 「佐藤くん、もういいよ、離してよ」
佐藤 「何がいいんだよ?よくねーよ。全然よくねーよ!」
さくら 「しょうがないよ・・・」
佐藤 「もう冷めたわけ?そんなに簡単なのかよ。俺のこと嫌いになったわけ?」
さくら 「簡単じゃないよ、簡単じゃないから苦しいんだよ」
佐藤 「俺のこと好き?」
さくら 「ずるい」
佐藤 「俺はお前を好きだよ。浮気されても許すぐらい好きだよ」
さくら 「ずるいよ、そんな例え」
佐藤 「俺のこと束縛しろよ。見張ってろよ。絶対間違え犯したりしないって証明するから。絶対別れない!」

せっかく涙が止まったのに、また泣けてきました。
佐藤君はずるい。こんなの言われたら、私が嬉しくないわけがないってわかってる。

佐藤 「・・・ブログ読んだんだろ?」
さくら 「(首を横に振る)」
佐藤 「じゃあなんで?」
さくら 「友達に読んでもらった」
佐藤 「じゃあ、お前も読めよ」
さくら 「やだよ。いろいろ露骨に書いてるんでしょ?」
佐藤 「自分の為の日記のつもりだったから・・・」
さくら 「浮気のこと露骨に書いてあるの読みたくないし」
佐藤 「ちゃんと読めよ、お前多分誤解してる」
さくら 「浮気に誤解も何もないよ」
佐藤 「あるって!俺も今日読み返したけど、お前のことしか書いてなくて恥ずかしくなったし、お前に読まれるのも恥ずかしいけど、読んだらわかってくれると思うから」
さくら 「浮気の真相?」
佐藤 「それもだけど、俺がどんなにお前を愛してるかわかると思うから」
さくら 「私が読む前に証拠隠滅するんでしょ?」
佐藤 「じゃあ、今読めよ」

佐藤君が携帯を取り出して画面にブログを表示して、携帯を渡してきました。
タイトルを見て、『実家』、『電話に出ない彼女』、『あっという間』の3つを読みました。
読者さんが言ってた通り、彼女への愛がいっぱいで恥ずかしくなるくらいの内容で、ストレートな佐藤君の言葉に時々笑えて、彼が愛しくなりました。

さくら 「・・・恥ずかしい」
佐藤 「お前の友達に読まれたのが一番恥ずかしいよ」
さくら 「佐藤君、彼女が大好きなんだね」
佐藤 「(嬉しそうに)大好きだよ。ずっと言ってるだろ?すげー大好き」
さくら 「ブログに書かないで浮気したりしない?」
佐藤 「しない!絶対しない!神に誓ってしない!」
さくら 「ほんとかなぁ・・・」
佐藤 「信じてくれって言う以外できないけど、お前がアポなしでデュッセル来ても全然大丈夫だから」
さくら 「私は浮気するかもしれないよ?」
佐藤 「は?何言っちゃってんの?ダメに決まってんだろ!」

二人とも笑ってました。
押し倒されて、たくさんキスをして、首筋に痛いくらいのキスマークを初めてつけられました。
佐藤君が大好きで、悔しいけど嫌いになれなかった。

佐藤君には、このままブログを続けてもらうことにしました。
「お前への手紙になっちゃいそう」と言ってましたけど、彼の心の声も知りたいからと言って。
ブログとは人に読まれるものなのだと極意を説明したので、きっともっとまともなことを書くようになるかと思いますが、私が散々友達に相談したと話したら、ヤケになって「みんなに読まれてもいい!」と言ってたので、URL公開しちゃいますw
このブログのことはまだ秘密にしてありますので、頭に http:// をつけてくださいね。
ameblo.jp/mygf/
時期を見て、ヲタのことと一緒にカミングアウトしようかと思ってます。

ちなみにこれを書いてる今は、朝の6時半を回ろうとしています!
たくさん泣いて、ヒステリックに全部をぶつけたこの日のことを忘れてしまわないように。
佐藤君のブログは、明日にでもゆっくり読んでみようと思います。

お騒がせし、ご心配、ご面倒をおかけした一部の読者さま、本当にありがとうございました。

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続く・・・連載エピソード別・目次はこちらから

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良かった!

  • by K
  • 2008/12/28(Sun)18:26
  • Edit
とにかく良かった、元の鞘に納まって。
ちょっと、人の恋愛に余計な口をはさんで
しまった気がして、そっと成り行きを見守る
べきだったかなぁって、そう思ったりも
していたので、マジでホッとしました。

Re:良かった!

  • by さくら
  • 2008/12/28 22:25
Kさん、本当にお世話になりましたw
正直、浮気に関しては自分ひとりで抱え込んでたらとっくに別れてたと思います。このブログやっててよかった♪って思いましたよ。
まだまだ話し合う必要はあると思うので、お互いが東京にいる間に・・・と思ってます。
彼のブログ、これからドキドキしながら読もうと思います。

良かったですね★

  • by 静奈
  • 2008/12/28(Sun)18:28
  • Edit
なんだか私までホッとしてしまいました!さくらさんの彼のブログもこっそり読ませてもらおうかと思います。

Re:良かったですね★

  • by さくら
  • 2008/12/28 22:27
静奈さん、ブログ覗かせてもらいました。
もうじき結婚されるんですね~!おめでとうございます!

彼もアメブロなんで、よかったら読者登録でもしてやってください(笑)
ってか、あの人、全然人に読ませる文章書いてなくてすみません。。。

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